ハイマーの「伝統」と「先進性」を融合したキャンピングトレーラーの最高峰!

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ハイマーの「伝統」と「先進性」を融合したキャンピングトレーラーの最高峰!

ドイツのハイマー社は、創業63年の歴史を持つ世界的モーターホームビルダーだ。同社の始まりは、1957年に誕生したキャンピングトレーラーUr-Troll。特徴的な流線形状で構成されたレトロモダンなスタイリングは、長い歴史を経て現在のエリバ・ツーリングシリーズへと受け継がれている。

ハイマー社が2020モデルとしてリリースした最新キャンピングトレーラーエリバ・ツーリング820は、エリバの既存イメージを打ち破るエポックメイキングなエクステリアデザインが特徴だ。伝統ある「ツーリング」の名を冠したニューモデルでありながら、大きさもデザインも今までのツーリングとはまったくの別物となっている。

圧巻なのは、過去のエリバを知る人なら驚きを隠さずにはいられないであろう、見る者すべてを魅了する近未来的な意匠だ。国際的なデザインコンクール「reddot award 2019」のキャラバン部門でWinnerを受賞した、ハイマー社キャンピングトレーラーの最高峰エリバ・ツーリング820。その魅力に迫る。

伝統と先進性を両立したネオクラシックデザイン

エリバ・ツーリングシリーズ
伝統的なレトロモダンデザインが際立つエリバ・ツーリングシリーズ

1957年の誕生から変わらず踏襲し続けてきた、レトロモダンな佇まいがエリバ・ツーリングシリーズのアイデンティティ。ポップアップルーフを採用したコンパクトなボディが特徴で、シリーズ中もっとも大きなモデルでも全長は5790mmに抑えられている。

ハイマーエリバ・ツーリング820のリア

対して、ハイマーの2020モデルとしてセンセーショナルなデビューを果たしたエリバ・ツーリング820は、既存のツーリングシリーズとは一線を画す全長8480mmの堂々たるボディサイズと、先進のエクステリアデザインが目を引く1台だ。

エリバ・ツーリングシリーズでは1970年代からアルミパネルを採用してきたが、エリバ・ツーリング820は、これまでのクラシカルな佇まいではなく、アルミパネルの素材感を強調した、宇宙船を彷彿とさせる近未来的なスタイルがアイデンティティとなっている。

エポックメイキングなデザインでありながら、流線型のボディ形状やリアのアウターハンドルなど、半世紀以上続いてきたエリバ・ツーリングのデザインはしっかりと踏襲。エリバの「伝統」と「先進的なデザイン」を巧みに融合することで、いまだかつてない“ネオクラシックフォルム”へと昇華させた。

LEDを組み込んだサイドモール

ボディサイドのモール内にはブルーの間接照明(アウターアンビエンテ照明)が仕込まれ、最新モデルらしい先進性とエレガントな印象を両立。

丸型アクリルウインドー

左リアサイドにはサークル形状のアクリルウインドーが装着され、ネオクラシカルなイメージをさらに加速させている。

油圧ジャッキ 油圧ジャッキ

ハイマー製キャンピングトレーラーのフラッグシップモデルにふさわしく、車体を安定させて快適な居住空間を実現する「自動レベリング油圧安定ジャッキ」も標準搭載。自動で水平を調整してくれるオートレベリング機能のほか、室内のコントローラーからもジャッキの調整が可能となっている。

ハイマーの世界観を表現したエレガントな室内空間


内装全景

ビッグサイズのボディが生み出す広々とした室内空間は、既存のエリバ・ツーリングシリーズとはまったく異なる新デザインを採用。ハイマーの自走式モーターホームのハイエンドモデルを思わせる、モダン&エレガントな意匠でコーディネートされている。

流麗なアール形状とLEDの間接照明を随所に用いて、ハイマーらしい“知的な豪華さ”を演出。ラグジュアリー感とエレガントな印象を兼ね備えたモダンデザインを基調としながらも、随所にハイマー独自のデザインアイデンティティを取り入れることで、昔ながらのハイマーユーザーも納得してくつろげる気品にあふれた室内空間を作り出した。


内装全景

室内のフロント側に大きく確保されたリビングエリア。周囲の180°をブラインド付きの大型アクリルウインドーで取り囲み、明るく開放的な空間に仕上げている。

ゆったりとした座り心地のソファは、ラグジュアリーな本革張り。専用デザインのクッションも付属され、ワンランク上の上質なリビング空間を演出した。


ベッド

室内の後部には、ダブルベッドの広さとツインベッドの快適性を両立した、Vベッドレイアウトの広大な就寝スペースが確保されている。

リビングエリア同様、ベッドを取り囲むように大型アクリルウインドーが配置され、開放的な空間で最上級のリラックスタイムを実現。すべてのアクリルウインドーにブラインドが装備されているのはもちろん、通路と寝室を仕切るセパレートカーテンも完備するなど、プライバシーの確保にもしっかり気を配っている。


キッチン

曲線と直線を巧みに組み合わせたファニチャーと、上質な意匠をより際立たせる柔らかなLED間接照明……。キッチンは、エリバ・ツーリング820の優れたデザイン性を象徴するエリアのひとつだ。

長期滞在でも十分な容量の152L冷蔵庫をはじめ、大きな引き出し収納、スパイスラック、上部収納なども完備。美しいデザインだけではなく、機能性にもこだわり抜いた。


トイレ&キッチン

エントランスを入って左手、キッチンと通路を挟んで反対側にトイレ&シャワールームが完備されている。

動線を考慮してレイアウトされた清潔感のあるトイレ&シャワールームは、長期滞在でもまったくストレスのない機能美あふれる空間。ミラー付きキャビネットや備え付けカップホルダー、ドライヤーの使用に便利なACコンセントなど、美しいビジュアルと最上級の使い勝手を両立したスペース作りが秀逸だ。


トイレ&キッチン

天井のダウンライトや読書灯などを除き、ほとんどの場所にLEDの間接照明が採用されているのも、ハイマーらしいこだわり。柔らかな光で“明るすぎない空間”を演出し、ハイマーの世界観を演出している。


エリバ・ツーリング

センセーショナルなデザインでありながら、長い歴史と伝統に対するリスペクトも忘れないエリバ・ツーリング820。伝統と先進性の巧みな融合でハイマーの新たな世界観を具現化した、唯一無二のハイエンド・キャンピングトレーラーだ。

ERIBA Touring 820(エリバ・ツーリング820)諸元

寸法(mm)
全長8,480mm/全幅2,360mm/全高2,790mm
定員
就寝定員4名
牽引免許
価格
¥13,750,000~(税込)
WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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