N-VAN軽キャンピングカー「SEEK」をレポート!多彩なモードで車中泊も日常使いも自由自在

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N-VAN軽キャンピングカー「SEEK」をレポート!多彩なモードで車中泊も日常使いも自由自在

軽自動車キャンピングカーのベース車両はダイハツハイゼット、スズキエブリイが定番でしたが、最近ではホンダのN-VANをベースにしたモデルも見かけるようになりました。助手席側のBピラーがなく、ドアを開けた時の開放感が特徴的なクルマです。

床が低く設計されていて、収納スペースとしての空間を大きく確保できるので、荷物を載せる人などに人気のクルマです。さらに、フルフラットになるので、車中泊車両としても利用しているオーナーもたくさんいるのではないでしょうか。

しかし、ベース車両が完成しすぎているせいで、架装するのがかえって難しくなってしまうこともあります。そんな高スペックのベース車両をルート6が架装したSEEKをみてみましょう。

自然な姿勢で対面対座を実現したN-VANの余裕ある空間

SEEKの車内

ボディ左側のドアを開放すると、N-VANらしいスタイルが完成します。大開口で車内への乗り降りも簡単。キャンプなどでタープやテントを接続すれば、広大なリビングルームが簡単にできます。

しかし、車中泊の場合はクルマの中で完結しなければなりません。そのスペースを有効に使うのが、ビルダーの腕の見せどころ。ルート6では4種類の軽キャンパーをラインアップしていて、そのなかでN-VANを使ったモデルがSEEKというキャンピングカーになります。

SEEKのリビングエリア

左側のエントランスから入ると、広々としたリビングエリアが広がります。フロントシートは運転席を回転させてリビングのシートとして利用しています。助手席も背もたれを倒してマットを追加し、ベンチとして利用。ちなみに、写真のモデルはエクステリアブラックアウトセットという特別仕様でした。

テーブルは右側のドア部分から伸びていて、1本脚でしっかりと支えられていました。大型キャンピングカーでも採用されている仕組みです。軽キャンパーの場合、片持ちのテーブルは少ないように感じます。やはり、このクルマは左から入ってくることを想定しているのかもしれません。

SEEKの足元

リア側にはベンチがあり、座面の高さもしっかりと確保されていました。ベース車両の床が低く設計されているおかげで、足元に余裕が生まれています。大人4人が対面対座で座ったとしても、足を前に投げ出すことがないので、広々とした感覚があるのではないでしょうか。

ベッド展開も簡単で、リアベンチからベッドマットの支えを引き出して、マットを敷いていくだけです。この支えを引き出す時も、自然な姿勢で作業ができるおかげか、軽い動作で作業できるのが驚き。食後のリビングレイアウトからベッド展開も簡単にできそうです。

SEEKのベッド展開

ベッドを展開するとこの広さです。運転席側で長さ180㎝あって、助手席側は210㎝もあるのです。ボディ形状がボンネットタイプになるので、室内の広さが狭いのでは? と懸念してしまいますが、十分な広さが確保されているようです。

そして、なんといっても天井高が高く、圧迫感がまったくありません。これも、N-VANならではの特徴。クルマ本来の床の低さによって、車内にベッドを設置したとしても十分なヘッドクリアランスがあるのです。

また、リアキャビネットが全体的に薄く作られていて、ベッド面付近には造作物がないのもポイント。就寝時に左右のスペースをしっかりと確保しています。

しっかりと普段使いできる軽キャンパーがゆとりをもたらす

SEEKのシート

4名乗車レイアウトとリビングレイアウトも簡単に組み替えることができます。セカンドシートは下部に収納されて、そのまま床になるので、作業工程が少なく、あっという間にトランスフォーム終了です。さらに架装が少ないことも作業効率を高める理由になっているのでしょう。

普段使いしながら、そのまま車中泊へ出かけることも可能です。気分次第で簡単に行動できる、ライトな感覚のキャンピングカーと言ったところでしょうか。その気軽さがSEEKの特徴にもなっているのかもしれません。

テーブルの固定

シンプルなレイアウトですが、テーブルを固定するレールがいろいろな場所に設置されていて、アレンジできるようになっています。上の写真は基本的なリビングモードでのテーブルセッティング。車内の中央に大型のテーブルがセットできるようになっています。

片持ちシングルポールのテーブルなので、足元の空間にも余裕があります。テーブルの下にはセカンドシートが収納されているのが見えます。そして、フロントシートを利用したリビングシートのおかげで、車内全体のスペースを有効に使うことができるようになりました。

SEEKのお座敷スタイル

テーブルはベッドレイアウトにして、お座敷スタイルで利用することも可能です。さらに、上の写真のように、リアゲート部分にテーブルの片方を固定して、縦向きにテーブルをセットすることもできます。

足を入れることができるようになっていて、ちょっとした作業や、ひとりで過ごすにはぴったり。テーブルはそのままで、助手席側のベッドにゴロンとすれば、すぐに寝られるのも快適。いろいろな使い方が考えられ、新しいレイアウトを探すのも楽しいかもしれません。

SEEKのアクリル窓

最近の軽自動車ではリアウィンドウが開かないタイプも多いです。N-VANも純正ではポップアップ式になっていて、外側に少し広がるように開くタイプ。空気を入れ替えるには不向きな仕様になっています。そこでSEEKはオプション設定でアクリル窓を取り付けられるようにしています。

アクリル窓は断熱効果が高く、シェードやバグネットが一体化しています。窓埋め用のパーツもセットになっていて、ボディの外側はフラットに近く、違和感なく装着されているのが特徴です。これで、換気が必要な時はしっかりとウィンドウを開けることができます。

強力な電力システムが軽キャンパーでも必須に

SEEKの電源システム

SEEKの標準装備は、断熱処理、ダウンライト、スポットライト、運転席回転シート、ポータブル電源取り込み用プラグ、ベンチに使えるリア収納ボックス、テーブル、ベッドマット、収納棚、ブックラック、フックとなります。ポータブルバッテリーを接続できるようになっているので、すぐに車中泊へ出かけられる仕様です。

さらにシステムを強化したいのであれば、さまざまなオプションが用意されています。リア収納ボックスにスペースがあるので、オプションを追加しても、室内が狭くなることはありません。今回撮影したモデルはリチウムイオンバッテリーが搭載されていました。

SEEKのソーラーパネル

ソーラーパネルには出力100Wモデルを装着して、バッテリーをバックアップします。高さを抑えた設計で、高さをそれほど気にすることもありません。

SEEKのオプションの冷蔵庫

コンプレッサー式のしっかりと冷える冷蔵庫もオプションで用意されています。リアの収納ボックスに収まるサイズで上部からアプローチできるのが便利。リアゲートからのドリンク取り出しもしやすい場所にあります。

SEEKのリチウムイオンバッテリー

リチウムイオンバッテリーを搭載すると12VのDCクーラーがセットになるお得なパッケージもあるそうです。気候変動などにより、夏場の気温は対策が必須になってきました。このクーラーは室外機を設けた効率の高いタイプなので、しっかりと車内を冷やしてくれます。夏場にペットと一緒に車内で過ごす時など、安心できるのではないでしょうか。

N-VANの扱いやすさを生かして、日常使いと車中泊をスムーズにつなげたSEEK。カジュアルに使えて、思い立ったらそのまま出かけられる存在感を発揮しています。軽キャンパーを暮らしの延長として楽しみたい人に、ちょうどいい存在と言えるかもしれません。

WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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