
2025年もキャンピングカーのニューモデルがたくさん誕生しています。2月に開催されたジャパンキャンピングカーショーでもたくさんのニューモデルが展示されていました。
ジャパンキャンピングカーショーでは、さまざまなベース車両のキャンピングカーがあり、例年以上にバリエーションに富んだ内容でした。
各社がアイデアを凝らしていて、特徴的なモデルばかり。そんななか、たくさんのニューモデルを一気に発表したのがダイレクトカーズです。
軽キャンパーから、バンコン、キャブコン、フィアットデュカトベースまで、幅広いラインアップでニューモデルをお披露目していました。
どれも、気になるモデルでしたが、その1つ1つをしっかりとチェックできた人も少ないのではないでしょうか。そこで、今回はダイレクトカーズがレジャー用として発表したニューモデルから5車種をピックアップして紹介します。
目次
初のフィアット・デュカトベースのキャンピングカー「Molvia」

バンコンビルダーとして人気のダイレクトカーズは、キャブコン、軽キャンパー、と取り扱いジャンルを増やしてきました。そして、今回はフィアットデュカトベースのキャンピングカーが新たにラインアップに加わりました。
車名はイタリア語で「たくさんの」を意味する「molto」と、「旅」を意味する「viaggio」を組み合わせて作られたそうです。フィアットデュカトの広々とした車内にたくさんの人が集まって旅をするイメージが伝わってきます。
日本の工芸的な意匠を感じるキャンピングカーが印象的だったダイレクトカーズですが、このモデルではヨーロピアンスタイルを感じるデザイン。これまでとは一線を画した新しいコンセプトのキャンピングカーといえます。

室内は落ち着いた雰囲気で、心地よい上質な家具がインテリアを構成。ウッドをふんだんに使っていながら、モダンデザインを感じる雰囲気が、乗っている人をリラックスさせてくれます。
レイアウトはサイドのエントランスドアを入ってリビング、リアに常設のダブルベッドが設置されています。収納スペースを確保する吊り下げ棚やベッド下の広大な荷室など、ファミリーでの長い旅にも対応できるスペックでした。
キッチンはフロント側に設置されていて、リビングのシートは横向き対面ベンチシートを採用しています。このセカンドシートをフラットにすることで、ベッドを展開することも可能です。一般的にクルマに対して、縦に展開するセカンドシートが多いなか、このモデルでは横へ広がる、特徴的なアレンジを可能にしました。
リチウムイオンバッテリーに電子レンジと、ダイレクトカーズの高級キャンピングカー同様の設備を整えているのも特徴です。
アウトドアブランド「ロゴス」とのコラボレーションモデル

大きなルーフトップテントで人気だったアマホシリーズに、アウトドアブランド「ロゴス」とコラボしたモデルが限定販売されました。アマホの使いやすさや、機能性はそのままで、アウトドアテイストあふれるロゴスデザインを採用しています。
ボディ全体にデザインされているロゴスのロゴ、そして、ルーフトップテントに描かれているグラフィックなど、特別仕様であることが一目で分かります。エクステリアデザインをみているだけでも、アウトドアに遊びに行きたくなってしまうのではないでしょうか。
ポップアップテントは全開することも可能で、星空を眺めながらルーフでのんびり過ごすことも可能です。フロント側まで大きく展開するので、ルーフ部分のスペースも広め。ルーフ前方には小物を置けるボックスまで設置されています。

室内はシンプルなレイアウトです。右側にベッドにもなるベンチがあり、左側にコンパクトなシンクが設置されています。ルーフトップを開けると、軽自動車とは思えないぐらい広々とした空間を確保できます。
リアの右側壁にはクーラーまで設置されていました。暑い時期の利用も快適そうです。そのクーラー部分にもロゴスのマークがあります。ベンチシートのクッションにもロゴスの刺繍。細かいこだわりを感じるデザインワークです。
シンク前にあるカウンターテーブルは取り外しが可能で、ボディの外側に設置できます。キャンプサイトなどのアウトドアで過ごす時、ドリンクなどを置いておくのにも便利。リアゲートも大きく開けることができるので、フィールドでのベースとして活躍してくれます。
シンプルでエレガントな「Bruno」

ダイレクトカーズの真骨頂ともいえるのがバンコンシリーズです。数々のバンコンを生み出してきた経験と技術力で、オリジナリティあふれるモデルを作ってきました。そして今回発表されたのが2つのバンコンモデル「Bruno」と「Nodoka」です。
ハイエース、ワイド、ミドルルーフをベースに採用したのがBrunoです。乗用車の3ナンバーながら6名乗車を可能にしました。シンプルでありながら高級感を感じるデザインコンセプトで、ワンランク上のバンコンを感じさせてくれるモデルです。
上の写真ではフロントマスク部分がオプションアイテムでカスタマイズされていますが、落ち着いた雰囲気でありながらデザイン性を感じる仕上げがダイレクトカーズらしさといえるでしょう。

インテリアはブラウンカラーをベースにシンプルに仕立て上げられています。高級感を感じる家具もさることながら、間接照明を使った優しい光でインテリアの雰囲気を演出しています。サイドにカウンターが取り付けられていて、キャビネットに電子レンジを設置。
リアサイドには家庭用クーラーまで取り付けられていました。エクステンションボックスを窓部分に取り付けて、エアコンを取り付けるスペースを作っているので、室内への圧迫感はほとんどありません。バンコンなどの限られたスペースでは、このようなテクニックがきらりと光ります。
ルーフトップを備えた和モダンインテリアの「Nodoka」

Nodokaはその音からも分かるように、日本語の「のどか」に由来しているそうです。家族でのどかに楽しんでいる情景をイメージして名付けられたといいます。
一番の特徴はポップアップルーフといえるでしょう。ルーフ部分の色が変わっている部分がポップアップルーフになっていますが、フロント上部との高さを比較してみても、その低い設計がよく分かります。この高さであれば、ショッピングモールの立体駐車場なども安心して利用できそうです。

インテリアは和モダンをイメージしてデザインされていて、モノクロカラーの落ち着いた雰囲気です。天井や壁の一部にウッドパネルを使って、カジュアルテイストも加味され、バランスの取れたコーディネートが完成しています。
電子レンジが吊り下げ式になっていて、リアゲート部分に設置されています。上部のポップアップルーフの開口スペースを有効に利用しながら、キャビネットを設置しないことで、キャビンの床面積を有効に使える設計といえるでしょう。
ルーフトップテント部分のフロアは跳ね上げることができるので、上の写真のように、室内を広々と使うことも可能です。ルーフを跳ね上げて、両サイドのスライドドアを開けて、ファミリーでのどかにくつろいでいる光景が目に浮かんできます。
普通免許で運転できる可愛らしいキャブコン「Osteria」

キャブコンのベース車両として人気のカムロードですが、最新モデルでは普通免許で運転できないグレードも登場し始めています。特に若い世代では免許制度が変更されていて、新しいカムロードキャブコンに乗れない、という人も増えています。
そこで、ダイレクトカーズが提案したのが、コンパクトでしかも普通免許で運転できるキャブコンです。さらに、カジュアルに乗ってもらえるように、かわいらしさを追及しているというのがポイント。
イタリア語で「ワイワイと楽しい雰囲気でカジュアルに料理やお酒を楽しめる場所」という意味があるOsteria。その名前のごとく、楽しそうな雰囲気のキャンピングカーに仕上がっています。

室内は明るいカラーリングで、両サイド、ルーフから光が差し込んで、一段と明るい雰囲気に。
リア2段ベッド仕様でマルチルームを備えながらも、ボディサイズはコンパクト。せっかくキャブコンに乗るのなら大きい方が…… という人にも納得のレイアウトではないでしょうか。
リビンスペース上部の吊り下げ棚部分には家庭用エアコンが取り付けられていて、快適な環境を得られます。コンパクトでかわいらしく、さらに機能性も充実したキャブコンとして注目されそうです。
ダイレクトカーズが2025年に発表したニューモデルから5台を紹介しました。コンパクトなモデルから、新しいコンセプトを感じるモデルまで、幅広いラインアップで、さまざまなユーザーにも対応してくれることでしょう。
自分好みのスタイルが見つかったら、ぜひ、ダイレクトカーズのホームページもチェックしてみてください。