トイファクトリーがキャンピングカーのトイレを未来型ウォーターレストイレ「クレサナ」にリフォーム

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トイファクトリーがキャンピングカーのトイレを未来型ウォーターレストイレ「クレサナ」にリフォーム

「キャンピングカーのトイレを新しくしたい!」と思った時、どのようなトイレを設置すればいいのか悩んでしまいます。そもそも、トイレを変えることができるのか? という疑問も。

マルチルームにポータブルトイレを置いているだけであれば、新しいアイテムを買ってきて載せ替えるだけですが、キャブコンなどのキャンピングカーに標準搭載されているタンク式トイレの場合は、交換できるかさえ分かりません。

最近は水を使わないトイレもあって、タンク式からウォーターレストイレにしたい人も多いのではないでしょうか。そんな悩みに応えてくれるのが、トイファクトリーが扱っているウォーターレストイレ「クレサナ」です。

トイファクトリーではキャブコンに装着済みのトイレをクレサナに替えることもできるそうです。そこで、今回はトイファクトリーでキャブコンのトイレを載せ替えたオーナーさんに話を聞いてきました。

大型キャブコンのトイレをクレサナに交換

ユーロトイ相模原とアドリア マトリックス・スプリーム670SL

ユーロトイ相模原に大きなキャブコンが停まっています。アドリアのマトリックス・スプリーム670SLです。アドリアはスロベニア生まれのヨーロピアンキャンピングカーですが、ユーロトイ相模原の扱い車両ではありません。

トイファクトリーでは他社で購入したクルマに対しても、トイレの交換作業を行っていて、今回はこのアドリアへクレサナを搭載することになりました。

アドリアのオーナー

クルマのオーナーは安田󠄁さん。旅行が好きで、お孫さんと一緒に旅をすることもあるそうです。旅行中、トイレは利用していて、お孫さんもキャンピングカーのトイレが気に入っているといいます。これまでそれほど不便はなかったのですが、今回、クレサナへの交換を決めました。

「以前から水を使わないトイレがあることは知っていました。ただ、自分のクルマに取り付けるまでではありませんでした。普段からキャンピングカーを旅行に使って、遠くは北海道や四国まで、2週間ぐらいの旅をしています。そんな時、トイレの処理に困ることがあって、簡単なトイレを探してはいたのですが、これという商品がなかったんです。そんな時、ネットでクレサナを見つけて、そのデザインに引かれて装着を依頼する事になりました」

既存の水洗トイレ

当初、装備されていたトイレはセットフォードの水洗トイレでした。ボタンを押すだけで水が流れる、ヨーロッパ車定番のトイレです。シンプルで美しいデザインが特徴的で、機能性も高く人気のモデルです。

アドリア・マトリックスのトイレはシャワールームが別になっていて、トイレルームが独立していました。タンクモデルなので家具とも調和が取れていて、デザイン性も高いといえるでしょう。さすが、高級ブランドのキャンピングカーであることを実感します。

しかし、このタイプはクルマに搭載されたタンクから水を使うので、シャワーなどに利用する水の量が減ってしまうことが難点だったといいます。特にお孫さんはたくさんの水を使うので、水の減りが激しかったようです。

家具の裏側まできれいに配線して美しいトイレの完成

トイレの取り換え作業_1

トイレの交換は既存のトイレを取り外すことから始まります。事前に見積もりをとる時、実際にクレサナを載せることができるのかチェックするそうです。安田さんの場合もトイファクトリーにクルマを持ち込んで、施工可能かのチェックをしてもらったそうです。

既存のトイレはタンク式。外側からブラックタンクを抜き出して、汚水を処理するタイプです。ボディに扉がついていて、外側からタンクを取り出すようになっているので、そのタンク部分を取り外して、内部の工事に取り掛かります。

トイレの取り換え作業_2

前出の写真にもあったように、設置されていたセットフォードのトイレは操作ボタンが壁に埋め込まれていました。今回の交換で、そのスペースにはクレサナのコントローラーを装着します。

トイレのブラックタンクを取り出し、外側の扉から内部の作業となりました。家具の裏側への配線処理が必要なので、スペースを確認しながら、ケーブル類をきれいにまとめていきます。

キャブコンなどに搭載されているトイレはいろいろなタイプがあるので、クレサナへの交換ができない場合もあります。事前にトイファクトリーに相談してみるのがいいでしょう。

カセット取り出しの扉

設置後にトイレのカセットを取り外すための扉を開けてみると、クレサナの背面が見えます。隙間もなく、きれいに設置されているのが分かります。この扉はトイレ用には使うことがありませんが、メンテナンスホールとして残しておいてもいいでしょう。

ウォーターレストイレ「クレサナ」の最終組み立て

クレサナの設置_1

電気の配線工事とトイレの固定が終われば、後は室内での作業になります。水が流れる配管の工事がないので、大きな作業はほとんどありません。ここまで完成していれば、ゴールは近いです。電源も接続されていて、コントローラーも使える状態。電源の配線経路など、事前のチェックをしっかり行う必要があるようです。

クレサナは水を使わないトイレで、ビニール袋のような中に汚物をまとめて、密閉する装置です。密閉された袋は本体の下部にストックされ、取り出して廃棄します。写真をみると、そのスペースが大きく確保されているのが分かります。

クレサナの設置_2

最終組み上げはフタを取り付けて、下の引き出しをセット。キャブコンのマルチルームにもぴったりのサイズです。全体が回転するようになっているので、使用する時は足側を広いスペースに投げ出せるようにして利用します。

クレサナ設置完了

全てのセッティングが終了した状態です。きれいに収まっていて、純正品のような収まりの良さです。高さもちょうどよく、スマートな印象を受けます。デザインも優れていて、インテリア家具としての存在感も高いといえるでしょう。

ウォーターレストイレ「クレサナ」の使い勝手は?

クレサナ・コントロールパネル

上の写真がコントロールパネルです。中に入れる汚物の量に合わせて、袋のサイズを調整できるのが、クレサナの特徴です。ロール状のフィルムライナーと呼ばれるパックをセットしておけば、最大50回まで、フィルムカセットを交換することなく利用できます。

利用の際はフタを閉めてコントロールパネルのボタンを操作するだけ。自動的にフィルムを密閉して、本体下部にストックします。

クレサナのフタがゆっくり閉まる様子

上の動画でも分かりますが、フタがゆっくりとしまって、高級感を感じます。細かい配慮が施されていて、ふたの開閉による破損も軽減してくれることでしょう。フタが閉まると、コントロールパネルの表示が現れ、スタンバイ状態になっているのが分かります。

クレサナ・フィルムと凝固剤

トイレをした後、必要に応じて凝固剤を1袋入れます。消臭性能も高く、密閉パックされた状態では臭いを感じることはありません。上の写真の中央に写っているのが、凝固剤の袋です。1つずつ小分けになっていて、使いやすいタイプです。

写真の左側にあるのが世界特許を取得している、特殊加工の3層式高品質フィルムライナー。消臭効果、衛生面、強さなどを兼ね備えたフィルムライナーで、扱いやすくセットも簡単です。

クレサナの操作

オーナーの安田さんはトイファクトリーのスタッフから説明を受けて、操作方法を確認していました。長期旅行にも使えそうと期待している様子。

「キャンピングカーがあれば好きな場所に停められます。水を使わないトイレであれば、さらに機動力が高まりそうです。自宅のトイレと同じようなデザインだし、ちょうどいいサイズです。食事の時、残った汁などを処理できるのもいいですね」

安田さんは新しいトイレで長期旅行に挑戦するようです。また、お孫さんとの旅行も楽しみにしているとのこと。快適なクレサナのおかげで、旅も充実したものになるのではないでしょうか。

クレサナのトイレに水は必要ありません。フィルムと凝固剤のみ。専用設計のフィルムライナーは必須ですが、トイレ1回あたりのフィルム使用コストが平均で最小68円〜90円と経済的!専用アイテムはクレサナホームページからも購入できるようになっています。
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WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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