都会のど真ん中、東京の日本橋にキャンピングカーの姿がありました。創業350周年を迎えた日本橋三越本店前。クルマはトイファクトリーが作った、フィアットデュカトベースのキャンピングカーダヴィンチです。
道ゆく人たちが、その姿に目を留めていました。なぜ、この場所に?と思われますが、実は三越とウォルト・ディズニー・カンパニー、そして、トイファクトリーによって、この光景が実現したのでした。
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創業350周年の日本橋三越本店にトイファクトリーのキャンピングカーを展示
トイファクトリーのキャンピングカーダヴィンチが展示されていたのは、日本橋三越本店の本館の1階部分、新館側でした。中央通りに面していて、たくさんの人が行き来する場所です。
この時、日本橋三越本店では「Disney100 THE MARKET in 日本橋三越本店」という展示を2023年8月9日(水)〜8月21日(月)の日程で開催していました。その展示の1つとしてキャンピングカーが展示されることになったそうです。
ウォルト・ディズニー・カンパニーの100周年を記念して、「ディズニー100」というスローガンを掲げ、コンテンツ、体験、商品コレクションなどが提供されるているそうです。
ディズニーの素晴らしさなどを多くの人に伝える世界規模のイベントで、日本橋三越ではこのイベントに加わる形で、「ディズニー100」をテーマに、限定アイテムなどを集めた「Disney100 THE MARKET in 日本橋三越本店」を開催したのでした。
三越といえば歴史のある百貨店。この日本橋三越本店は国の重要文化財に指定されている建築物です。その重厚な建物の一角にトイファクトリー最新のキャンピングカーが置いてあるのですが、ルネッサンス様式の建造物とも調和がとれているのが不思議でもありました。
よく見ると、ボディサイドにキャラクターデザインのラッピングが見えます。上の写真はクルマを搬入している時の写真。この後、「Disney100 THE MARKET in 日本橋三越本店」用の準備が始まります。
すぐ隣には百貨店の入り口があって、そちらへ向けて、車内の様子が分かるようにクルマが置かれていました。百貨店の出入り口を通る人は、少なからずキャンピングカーの車内を目にしていたのではないでしょうか。
展示されているキャンピングカーはダヴィンチですが、あの印象的なウィトルウィウス的人体図を模したシルエットのアートが見当たりません。それもそのはず、このクルマはディズニー創立100周年記念モデル発売のための告知ラッピングカーだったのです。
トイファクトリーがディズニーの世界観を表現した記念モデルを限定5台で発売
クルマが展示されていたのは、地下鉄銀座線と半蔵門線の三越前駅から、地上へ階段で上がってきた場所です。もちろん、キャンピングカーに興味を持っている人だけではなく、多くの人が通過する場所でもあります。
そこへ、突然キャンピングカーが現れるので、多くの人が驚いたことでしょう。三越の催事に関するプレートが掲げられても、キャンピングカーと関連付けるのはちょっと難しかったかもしれません。そのキャンピングカーの正体は特別なクルマだったのです。
今回、トイファクトリーではウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念モデルキャンピングカーを世界限定5台発売することになりました。これだけでもビッグニュースといえるでしょう。
正式なモデルの発表は2023年秋を予定していて、このクルマは記念モデルのイメージを伝えるため、ベース車両となるダヴィンチへラッピングを施し、この場へ運び込まれていたのです。
インテリアはディズニーの世界観を再現した作りになる予定で、キャラクターデザインが随所に散りばめられ、特別な内装が用意されるようです。シートも特色カラーのレザーを使って、ディズニーらしさを強調します。
ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念モデルは世界限定5台の発売。モデルの詳細な情報は2023年10月に開催されるジャパンモビリティショーで発表される予定だそうです。
詳細発表後、購入者の申し込みを受け付け開始。応募を締め切った後、抽選を行い、当選者が決まる、というスケジュールです。世界限定5台ということで、記念モデルを手に入れることができる人はラッキーなのではないでしょうか。
トイファクトリーの上質なキャンピングカー作りをフィアットデュカトへ
日本橋三越本店の展示車両室内はダヴィンチそのままでしたが、これから作られる記念モデルの質感の高さは、道ゆく人に伝わったことでしょう。キャンピングカーを知らない人も多く来場しているようで、キャンピングカーという存在をアピールするにはいい機会となりました。
トイファクトリーではこれまでにも、ディズニーとのコラボレーションモデルトイボックス95を発売していました。そして、今回が2回目のコラボレーションモデル。その連携がきっかけとなり、新たに日本橋三越本店での展示が実現したのです。業界を超えたトイファクトリーのグローバル展開が進んでいるのがよく分かります。
このグローバルな展開を支えているのが、トイファクトリーが続けてきた上質なキャンピングカー作りです。インテリアの細部までこだわり、仕上がりの美しさを追求してきた結果なのです。パーツなどはヨーロッパから独自のルートで手にいれ、国際基準の最高級キャンピングカーを作ってきました。
展示車両のダヴィンチに装備されているシートも、トイファクトリーが独自に輸入しているドイツのメーカーaguti(アグチ)製です。ベース車両となるフィアットデュカトへ設置した時、ヨーロッパの保安基準をクリアできる安全性の高さがあり、安心感も高い装備です。
上質なインテリアの作りはキャンピングカーの隅々まで行き渡っています、バスルームはホテルのような作りで、クルマの中にいることは忘れてリラックスできるほど。
各パーツに高級感があります。ダヴィンチはフィアットデュカトベースのフラッグシップモデルなので、その上質な雰囲気は特に強くなっているといえるでしょう。
トイファクトリーが作ったキャンピングカー「ダヴィンチ」は設備も充実
ダヴィンチはこれまでのトイファクトリーが作ってきたキャンピングカー同様、高い機能性にあふれる設備が組み込まれています。トイファクトリーオリジナルのコントロールパネル(写真左)など、既存モデルでも高い支持を得ているパーツが目立ちます。
国際的な安全認証試験をクリアしたリチウムイオンバッテリーSuperBをオプションで搭載することも可能で、電力システムも強化できるようになっています。
レイアウトはフロントにリビングエリア、バスルームとキッチンを挟んで、リアにベッドエリアが広がっています。室内は間接照明が効果的に配置されていて、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
モダンなインテリアデザインですが、見た目ばかりでなく、高い断熱処理も施されているのがトイファクトリーのキャンピングカーの特徴です。ロケットなどに使われる断熱塗装、高断熱調湿ウールの施工など、これまでと変わらない最強断熱加工が施されています。
フィアットデュカトは9速オートマチックで高い運動性能が特徴ですが、そのポテンシャルを最大限引き出すために、車内の家具は軽量化が施されました。欧州キャンピングカーマーケットでは主流となってきた、デザインも美しい軽量家具を採用しているのです。
ベッド下には大きなラゲッジルームもあり、たくさんの荷物を積み込むことも可能です。家具の軽量化は、たくさんの荷物を載せるアクティブなオーナーにとってもうれしい事といえるでしょう。
上質なキャンピングカーダヴィンチをベースに、世界的に親しまれているディズニーの世界観を再現したウォルト・ディズニー・カンパニー100周年記念モデルキャンピングカー。国内キャンピングカーのマーケットを飛び出し、老舗の百貨店でも紹介されるなど、トイファクトリーのキャンピングカーへの取り組みには、これからも注目が集まりそうです。