スマートくるま旅のススメ

みなさん！最初っからギブアップ宣言！です。今回、九州の「車泊」施設7箇所を一気に周りましたが、その内容の充実ぶり！お楽しみテンコ盛りに、とても一度や二度のコラムではご紹介しきれません！え～え、どう考えても無理～～です。

さて、宣言して多少は肩の荷が下りた？ところで本題です。
そもそもこの「車泊」とは？
総務省の「IoTサービス創出支援事業」の九州周遊観光サービスモデル実証事業で、熊本地震の被災地復興と九州各地の観光振興を目的とし2017年にスタートしました。

不稼動時間帯の駐車スペースを電源供給可能な車泊場所として、これまで駐車場事業を行っているトラストパーク株式会社が中心となって「九州観光活性化コンソーシアム」を立ち上げ運営しています。

車泊施設は事前の予約が必要ですが、これも至極簡単！サイトに360度写真もあり、その状況が手に取るように分かりますので、お好きな車泊場所を選べます。マイページに予約したQRコードが表示されますので、スマホで表示しても、印刷して行っても大丈夫です。

それでは、車泊7箇所を制覇しましょう！！
まずは、九州自動車道で一気に南下して、最初の目的の道の駅錦に向かいます。

道の駅 錦

到着してビックリ！車泊サイトにおばちゃんの軽が停まっているではありませんか！？
それもそのはず、前述のとおり、不稼動時間帯の駐車スペースを電源供給ができる車泊場所としているので、錦の場合、16:00～9:00以外は、普通車も停めていいのですね。

正に不稼動時間帯の駐車スペースを活用する車泊ですなあ。
しかしショックだったのはキャンタルから190キロ、途中、能天気にマンゴーアイスとか食べていたので、そのバチが当たって、楽しみにしていた「市房食堂」のランチに間に合いませんでした。トホホ・・・です。

看板の美味しそうな韓国料理に憤死した腹の虫の供養も兼ねて、その後、日本遺産構成文化財、相良三十三観音めぐり「新宮寺六観音」を訪れました。

車泊のサイトでは、各車泊施設近くの観光ポイントをバッチリ紹介しているので、見所は逃しません。が、その一方で、私はその途中で、ふと見つけたものも好きです。例えば「みょうと橋」にあった「河童夫婦の像」これには何かストーリーがあるのではと想像が膨らみます。

おっと、今日中に、南阿蘇に到着しないといけないので、先を急ぎます。

道の駅子守唄の五木

♪おどま盆ぎり盆ぎり～♪誰もが知っている童謡の町、五木。その入り口にあるトンネルのオブジェも子守唄です。（そのトンネルによってデザインが違います）

道の駅の裏にある車泊施設。そして、道を挟んだお向かいには五木温泉夢唄もあるので、快適きわまりないですね。

五木村は、湯YOUパークもあり、RVパーク開設交渉の為に、何度か訪れているのですが、必ず購入するのが、この八百年の知恵食「山うにとうふ」これで、暖かいご飯が、何杯食べられることか！本当に美味しいです。個人的には燻製豆腐も好き！言われなければスモークチーズかと思ってしまいます。チーズよりもさっぱりしていて味に品があります。

五木から南阿蘇までの途中、実は楽しみな場所がありました。ここの交通サインはいつもユニークな標語が表示されています。今回は・・・・

やっぱり、ピョンチャンオリンピックネタですね～！

おっと、こうしてはいられない、出来れば明るいうちに南阿蘇に到着したいので先を急ぎます。南阿蘇までは、それなりに距離がありますが、それ以外に一抹も二抹も不安がありました。熊本地震から、まだ完全には復興しておらず、ナビを信じて行っても、いつどこで「全面通行止め」に出会うかわからないからです。
今回も結局、2回も「通行止め」に出くわしました。南阿蘇に到着したのは、ナビが当初算出した時間よりも約1時間遅れ。辺りは真っ暗、もちろん、既に道の駅の営業は終わっておりました。通常のRVパークですと、チェックインの時間に間に合わず、電気も利用できない状況ですが、この車泊システムは違っていました。
予定より遅くなった時間で誰もいなくても、給電制御装置に、スマホ（または印刷したもの）で、予約したQRコードをかざすだけで、無事、チェックインして電源を使う事ができたのです。ホッと安堵の胸と出っ腹を撫で下ろしました。

道の駅 あそ望の郷くぎの

素晴らしい阿蘇の景観を楽しめる場所に車泊スペースがあります。
トラストパークさんは、IoTを使った、先進的なRVパークとして、「RVパークsmart」というネーミングを前面に訴求しています。

私は前述の通り、その先進的なシステムのお陰で助かったので、今後、更なる「RVパークsmart」の拡充を願って止みません。

今回のキャンペーンでは、料金の割引や無料化などの他に、入浴料のサービスなどもありますので、本当にお得です。これまた「RVパークsmart」らしく、 予約画面の提示だけで、温泉を無料で利用する事ができます。簡単快適でスマート！正に、「Smartくるま旅」時代の到来ですね。
＊注：提携温浴施設がない車泊施設もあるので、事前にご確認下さい。

はな阿蘇美

内牧温泉街が近くにあるので、夜の探検隊に出かける事ができます。
今回、こちらには車泊できなかったので、次回は是非、温泉街巡りしたいと思います。ここで、今回のキャンペーンの売りである「GPS周遊観光応募抽選キャンペーン」をご紹介しましょう。事前に登録していると、スマホを使って、そのエリアのお勧め観光スポットをゲットできるというキャンペーンです。

まず、該当エリアに行くと、黄色いサークルが表示されます。これは近いけど、まだゲットできませんという事になります。そして、マップを頼りにそのスポットに近づくと赤いサークルとなり、ゲット可能になります。これでゲットできました。
ちょっと、ポケ○ンG○感覚で楽しむ事ができます。この他にもメリットがあります。そのスポットの場所がイマイチ分からなくても、マップを頼りにたどり着く事ができます。これは便利です。流石は「RVパークsmart」です。しかも楽しんで、スタンプを5個以上、ゲットすると1万円以上の九州の特産品が当たるという超嬉しいキャンペーンです。

阿蘇から道の駅きくすいまで向かう道は圧巻です！写真では、星条旗がたなびいていますが、ここはアメリカではなく、紛れもない阿蘇のカルデラです。この絶景を見るだけでも九州に来て良かったと思いました。ジ～ン（ただ今、感動中）

道の駅きくすい

道の駅横、芝生サイトに桜並木のある川沿いの車泊施設ですから、桜の満開時期は、それは素晴らしいロケーションになるでしょうね。

道の駅きくすいには、キャンプ場や、カヌー体験もできる施設があり、更にはお隣には肥後民家村もあるので、あれこれたっぷり楽しめます。今回は車泊できなかったので、せめてランチだけでもと、肥後民家村にあるスリランカ・キシコ料理「わさんたらんか」に行ってみました。激辛チキンカレーを食しましたが、激辛旨でした！

次の目的地である島原には、熊本フェリーを利用して行きます。短距離なので、まるで市内バス感覚で利用できます。時間は約45分。あっという間に到着です。
しかも天気が良い日の有明海は非常に穏やかなので、船酔いが心配の方でも安心です。

島原城

なんとなんと、お城の中にある車泊施設です。最初は、お城の周りにある駐車場かと思っていたのでビックリしました。ずずず～いっと、お城の入り口から入城です。

島原城の脇を通り、一番奥に車泊エリアがあります。ここからの眺めがまた素晴らしい！
遥か遠くには有明海も望めます。絶景かな絶景かな～！もともと歴史のある町なので、お城は勿論、周辺にある武家屋敷など見所も豊富。島原城は俗に言う「都市型パーク」なので、街の散策で、個性のあるお店が楽しめます。ちょうど今の時期、キャンペーン期間中の3月25日までは「雛めぐり」というイベントもあるので、これは行かねば！気分になります。

今回も今の時期にしか食べられないお雛様スウィーツを目指して、人気の甘味処「銀水」さんに行ったのですが、日ごろの行いの悪さか？定休日でした。

そしてっ！（ここでテーブルをドン！と叩く）、お父さん方、お待たせしました！
夜の探検隊も楽しめます。お城から歩いて数分のアーケードを中心に、ちょっとビクビクしながらも入ってみたいお店が結構、あります。

今回は仕事でしたので、行きませんでしたが、気分は「暴れん坊将軍」！！
市中で遊んだ後は、お城に帰るって中々味わえません。「今晩のお泊りは？」
「城じゃ・・・（松平健さん風に）」きっとモテちゃいますよ！
絶対！！今度は、プライベートで来るぞ！二泊はするぞ！と心に誓ったのでした。その夜の島原城はお月様が綺麗でした。初めてのお城車泊・・・素敵でした・・・。

さて、その翌日、最後の車泊施設である、川棚町に向かいます。

くじゃく荘

島原から約2時間、あのハウステンボスからそんなに遠くない川棚町にあります。
ちょっと海に突き出た半島にある車泊施設。当日は生憎の天気でしたが、晴れていれば、本当に気持ちのよい海を眺める事ができるでしょう。ハウステンボスの花火も見えるとの事なので、それも楽しみです。RV2には人工芝とタイルも敷き詰めてあり、海を眺めながらまったりと過ごせます。RV1の方には大きな木と円形ベンチがあるフリースペースもあるので、ちょっとしたお洒落なピクニック気分も味わえますね。

お風呂もトイレも近く、くじゃく荘のレストランでは美味しい海鮮料理も楽しめます。

車ですぐの方島には、旧日本海軍の魚雷発射試験場跡があり、エキゾチックな雰囲気を体感できます。

川棚町市街では、色々なお店があり、絶対、お勧めと言われた「長崎牛のコロッケ」は、その通り絶品でした。長崎牛ですよ！長崎牛！！

さいごに

めくるめく夢のような二泊三日約700キロ車泊（RVパークsmart）ツアーでしたが、いかがでしたか？
トラストパークさんでは、車泊ガイドブックもご用意されているので、こちらもご活用頂けると、さらに九州車泊をお楽しみ頂けるかと思います。

以上、本来ならば、各車泊施設に出来れば二泊、最低でも一泊して一週間以上、マッタリくるま旅するところを、僅か二泊三日では、ゴージャスなフルコース 料理を、立ち食いそばと同じ時間で食するようなもの。本当に勿体無い！の一言でした。
それで冒頭からギブアップ宣言でしたが、これは言い訳ではありません。 私が嘘つきかどうかを検証する意味でも、是非、皆様も実際に九州「車泊」をお試し下さい。私も必ずや、機会があったら、是非、リベンジしたいと思います。

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