この夏おススメのぐるめなパーク（車中泊地）

もう夏休みの計画は立てられましたか？コロナの第七波が心配されていますが、ワクチンも接種しているし、コロナ対策もバッチリ、しかも走るソーシャルディスタンスである、キャンピングカーでお出かけとなると、予定通り出撃するという方も多いのではないでしょうか？

しかし、楽しい夏休み計画も、いざ、具体的にその行先や、車中泊先を検討するとなると、人気パークの壁にぶち当たったりします。これは当然と言えば当然ですが、人気のRVパークなどは、その人気ゆえに、中々予約が取れません。

しかし、RVパークだけが車中泊施設ではありません。その他にも、湯YOUパークや、ぐるめパーク、民パーク、くるま旅クラブ会員でなくても利用できるくるま旅パークまであります。

その中でも、特にクルマ旅には不可欠な入浴施設がある湯YOUパーク、その土地ならではの料理が楽しめるぐるめパークは、正に狙い目、ダークホースと言っても良いでしょう！そこで今回は、ぐるめ―パーク、そして、実質、ぐるめパークと呼んでも良いくるま旅パークをご紹介します。日本RV協会が発行している「キャンピングカー白書2022」の調査結果でも、キャンピングカー旅行中の食事形態の第一位は「外食」で、そこで重視することの一位は「地域の料理・食材が使用されている」となっています。つまり、行った先で、その土地ならではの美味しいものを食べることが非常に重視されている訳です。

せっかくの美食を頂く事ですが、下戸でない限り、やはり一緒にお酒を頂きたくなります。しかし、クルマの運転があるので吞めません。お酒のない食事なんて、味のない料理を食べているようなものです。そこで、お酒を呑んでも、お食事する事で車中泊できる施設が欲しい！という熱烈なお客様の声で誕生したのが「ぐるめパーク」でした。

ぐるめパークとは？その利用法とは？気を付ける事は？

簡単に言うと、お食事処の駐車場に、そこでお食事する事を条件に車中泊できるというもので、中には、自慢の料理を召し上がって頂ければ、車中泊利用料金はタダ！というパークもあります。2022年7月現在、全国に約27箇所ありますが、お食事処にもいろいろな種類があるように、日本全国北から南まで、それはいろいろな、ぐるめパークがあります。

通常は、近くのお風呂で入浴して、さっぱりしたところでぐるめパークに行って、冷えた湯上りビールをキュ～っとやってから、美味しいお食事を頂くというのが定番パターンです。その後はどこかに移動する必要がない、つまり運転もしなくて良いので、思う存分に、美味しいお料理を味わい、（呑める方は）地元のお酒なども頂き、舌鼓をカッポンカッポンと打ち鳴らして満喫し、お店を出たら、その5分後には自宅（自分のキャンピングカー）に戻ってバタンキューができるのですから、これはもう、究極の極楽といえます。

注意点としては、お食事が前提なので、予約必須のところが多く、また、ドタキャンは出来るだけ避けて頂きたいと思います。また、RVパークと違って、電源や24時間トイレがないところもあるので、事前に確認が必要です。そして、自宅兼店舗のところもあるので、夜の過ごし方にも注意が必要です。駐車場で騒ぐのはもっての外で、これはどこのパークにも言える事ですが、最低限のマナーは守る様にして頂きたいです。

それから最後になりますが、ぐるめパークはくるま旅クラブ会員施設なので、基本、くるま旅クラブ会員でないと利用できません。一方、会員でなくても利用でき、会員には特典があるのがくるま旅パークです。

ぐるめパーク　大地のテラス（北海道）

北の大地で本格的ブラジル料理バイキング！

稲作農家が経営するお洒落なファームレストランです。札幌から40㎞ちょっと、車で約40分とそれほど遠くはありませんが、北の大地のぐるめパークだけあって、広々とした所にあります。

料理は“ごはんを楽しむサラダビュッフェ”というコンセプトのバイキング形式です。（写真は筆者が自ら取り分けたものなので、あまり美しくありませんが・・）ガッツリ！肉を食べたいという方は、なんと、シェフ自らお客さんのテーブルまで来て、大胆素敵に「北の大地～～！」（実際は叫びません）と切り分けてくれるブラジル料理“シュラスコ”もダイナミックに美味しいです。

ぐるめパーク　旬味酒彩　れん（栃木県）

那須高原で質の高い美食を楽しむ！

人気観光スポットである那須高原には、それは多くのレストランなどのお食事処がありますが、その中にあって“いぶし銀”的に渋く光るお食事処にできたぐるめパークです。

うちの料理を食べて頂ければと、食事最低オーダー料金もなし、パーク利用料金もプレミアム会員は無料！とその自信？が頼もしい職人さんが作る料理は、信頼のある生産者さんから取り寄せた有機野菜や肉、魚などの食材とあいまって、その味に悶絶、そのまま極楽な車中泊へと導いてくれます。東北道を利用してのクルマ旅、那須高原で途中下車させられてしまう・・・、そんなぐるめパークです。

ぐるめパーク　イタリアンダイニングMARUTA（新潟県）

新潟で食するお洒落なイタリアン

アクセスにも便利な国道沿いにあり、思わず「おっ！」と目にして立ち寄りたくなるレストランです。そのテーマの“アウトドアとイタリアン”とはなんぞや？と思ってしまいますが、大人になって忘れてしまいがちな、“子供のころの友達との遠足やピクニック、家族とのバーベキューと、何をやっても楽しかった記憶”を呼び起こさせてくれる料理を提供してくれて、子供のころの新鮮な気持ちや、楽しみやワクワクする体験ができる空間がそこにあります。

天気が良ければ屋外のテラスで、南魚沼の新鮮な野菜と新潟県の源泉食材を思い切り楽しむ事もできます。嗚呼、ココロと胃袋が癒されます。

ぐるめパーク　カナディアンファーム（長野県）

森の中でケベックの家庭料理が味わえる

実は、ぐるめパーク第一号のカナディアンファーム。標高1200mの原村の森の中にあります。まずビックリするのはその建物、なんとオーナー自ら建築したオリジナル。食事の前後に森の中に佇む建物見学も楽しいです。

お料理も、オーナーが毎朝、ファームの畑から収穫するオーガニック野菜と、これまたオーナー作の石窯で作ったハンバーグやチキン料理。オーナーの名前を冠した自家製ハセパン。生ハムにスモークサーモンなど、森の中で、それは豊かなカナダ・ケベック料理が味わえます。個人的にもお気に入りで、避暑を兼ねて原村を訪れる時は、車中泊はしなくても食事だけでも必ず立ち寄ってしまう、ぐるめパークです。

くるま旅パーク　カフェ デ エピス（徳島県）

海が見える小さなカフェ

通常なら、大鳴門橋を使って通過してしまう場所？にありますが、その分、大穴的狙い目なパークと言えるかもしれません。お店からも綺麗な海が見え、その素敵なお店の建物も、見る価値があります。美味しいコーヒーとそれを盛り立てる料理とスウィーツ。道の駅や大規模商業施設の様にトラックも来ないため静かにくつろげ、思わず現世から切り離されて時が経つのを忘れてしまい、そのまま車中泊できてしまいそうな、くるま旅パークです。

くるま旅クラブ会員施設であるぐるめパークと違って、一般の方も利用ができ会員には特典が付くのがくるま旅パークです。こちらの場合、電源や24時間トイレがあるのもRVパーク並に嬉しいです。

とまあ、ぐるめなパークのほんの一部をご紹介しました。どうしても人気なRVパークに目がいってしまいますが、ところがどっこい、脇をささえる魅力的なパークもあって、車中泊する以外にも、行くだけでも楽しい、そして美味しいパークもあります。是非、ご自身でクルマ旅されて、探し出して体験、食験、極楽浄土の扉を開けて下さい。そんな事ができるのも、走るソーシャルディスタンスのクルマ旅だからこそですから。