高品質コンパクトキャブコン市場に東和モータース販売のニューモデル「レーベン」が登場

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高品質コンパクトキャブコン市場に東和モータース販売のニューモデル「レーベン」が登場

キャンピングカーの1つの種類でもある、キャビン部分を1から作るキャブコンは、室内空間の広さ、自由なレイアウトなど、多くのメリットを提供してくれるキャンピングカーといえます。最近ではボディサイズのバリエーションも増えて、ユーザーのライフスタイルに合わせたサイズを選ぶことができるようになってきました。

車体が小さいコンパクトなモデルは、運転がしやすくなり、駐車スペース探しのストレスからも解放されることから、エントリーモデルとしても人気があります。各社からもコンパクトなキャブコンが発表されていて、そのラインアップも充実してきました。

2024年の横浜キャンピングカーショーでも、魅力的なコンパクトキャブコンが充実していました。その中の1台、会場での発表が初お披露目となった東和モータース販売レーベンに注目してみたいと思います。

新たなブランドストーリーが始まるコンパクトキャブコンの「レーベン」

LEBENのロゴ

東和モータース販売のブースに展示されていた新車「レーベン」。これまでにも、 国産キャブコンモデルとして、ヴォーンやモビーといったモデルを展開してきましたが、今回のレーベンは、ヴォーンをコンパクトにしたような印象で、高級感を感じるインテリアが目を引きます。

ボディサイズを抑えながらも、室内の質感を上げて、ドライバビリティの向上と室内での快適性を追及したぜいたくなモデルです。最大の特徴はそのサイズ感にあるといっていいでしょう。

レーベンの側面

レーベンのボディサイズは
全長4850mm×全幅1950mm×全高2850mm

ちなみにヴォーンが
全長4990mm×全幅2100mm×全高2880mm

モビーが
全長4990mm×全幅1920mm×全高2880mm

というサイズ感です。
レーベンの全長はこれまでのモデルのなかで最も短くなっているのが分かります。全体的な印象では、レーベンのボディがヴォーンと比べて約89%のサイズになっていて、コンパクトな印象を受けることでしょう。

運転席ドア後方のキャビンせり出し

ベース車両はトヨタのカムロードになるので、他のモデルとヘッド部分のサイズは変わりませんが、キャビン部分のサイズがスリムに設計されています。ボディをよく見てみると、運転席ドア後方のキャビンせり出しが少ないのが分かります。

クルマとしての安定感を生み出しながら、なるべくコンパクトなサイズにするため、絶妙なサイズ、全幅1950mmが採用されたようです。そのキャビン部分には、軽量化と断熱効果を高めた高断熱コンポジットパネルを採用。表面の歪みも少なく美しい仕上がりです。

ぜいたくを極めた上質なキャンピングカーインテリア

レーベンのインテリア

今回、展示されていたモデルはプロトタイプなので、インテリアのカラーリングなどが変わる予定ですが、その質感は変わらないとのことでした。現状のインテリアを見てみても、落ち着いた雰囲気があって、高級感を感じるのではないでしょうか。

まだ未定ですが、東和モータース販売の他モデルと同じように、明るくモダンな室内空間を演出したインテリア、シックで落ち着く室内空間を演出したインテリアなど、オーナーの趣向に合わせたカラーリングパッケージが用意されるようです。

レーベンのボディー

ボディタイプは3種類。フロントエントリー、マルチルーム、リア2段ベッドのR2B、フロントエントリー、リアダブルベッドのRWB、リアエントリー、マルチルーム、ソファベンチのDCになります。

トップ画像に写っていたのがRWB、上の写真がDC。インテリアは上に写っているタイプがRWB、下に写っているのがDCです。

ベース車両はカムロードでガソリン2WD、ディーゼル2WD、ディーゼル4WDが用意されました。車両本体価格は950万円〜です。

ディーゼルモデルでも車両重量が3.5tを切ることができるので、最近取得した普通免許証で運転できる車両重量の3.5t未満となるため、ポイントが高いといえるでしょう。

リアエントランスモデルのDCのインテリア

上の写真はリアエントランスモデルのDCのインテリアです。リアにキッチン、マルチルームがまとめられていて、広々としたスペースを確保しています。キッチンがリアにレイアウトされていることで、リビングエリアにはテーブルを挟んだ一般的なシート以外に、サイドに設置されたソファベンチもあり、大人数でくつろげるレイアウトになっています。

上質なインテリアの仕上げと収納性の高さを追及したコンパクトキャブコン

レーベンのバンクスペース

すべてのモデルにバンクスペースが確保されています。フロア部分はスライド式になっていて、前方へ収納することもできるようになっていました。上の写真はベッド利用できるようにフロアを最大限後方へ引き出した状態です。奥行きが1.8mもあるので、縦に寝ても余裕の広さです。

高さも十分に確保されていて、就寝時の圧迫感はほとんどありません。両サイドには大きな窓が取り付けられていて、開放感もあります。ベッド展開方法もスムーズで、食後のベッドメイクでも苦になることはないでしょう。

レーベンのウッド調のパネル

バンクベッド部分の仕上げもこだわりを感じます。両サイドのウインドウ部分にはウッド調のパネルが取り付けられており、バンクスペース全体が落ち着いた雰囲気に。このような細かい作り込みが、インテリア全体の上質な環境を生み出すのです。

レーベンの収納スペース

コンパクトなボディを採用していても、収納スペースはしっかりと確保されていました。上の写真はリアにダブルベッドをレイアウトしたRWBのベッド下収納です。ボディのリア、リア側両サイドの三方向に扉が取り付けられています。

扉が三方向にあることで、長いものなどを積み込む時に便利です。室内側にも扉があるので、リアから長い荷物を載せることも可能です。また、荷物をたくさん載せた時に、必要なアイテムの近くの扉からアプローチできるのも便利です。

妥協のない電源システムで快適なキャンピングカーライフを手にいれる

レーベンのコントロールパネル

東和モータース販売のキャブコンには、これまでにも強力な電力システムが組み込まれてきました。今回のレーベンでも従来通り、最強の電源システムを構築することができるようになっています。

標準装備では鉛バッテリー300Ah、130Aオルタネーター、280Wソーラーパネルが装備されており、デフォルトでも十分なパワーがあります。

オプションで、大容量のリチウムイオンバッテリーと急速充電を組み合わせることができて、数時間の走行充電により、バッテリーが復活するほどのパワーを発揮してくれます。この最上級のシステムを組み込むことで、車内の家電を気兼ねなく使えるようになるのです。

電子レンジ

電子レンジは標準装備。キャンピングカー設備の調理器具として設置されているようで、ガスコンロレスになっています。電子レンジで調理できる食材も増えてきたので、キャンピングカーの車内だけで過ごす、都会的な使い方にもぴったりです。キャンピングカーにもオール電化の波を感じます。

エアコン

そして、現代のキャンピングカーに必須ともいえる家庭用エアコンも標準装備されることになりました。オプションでリチウムイオンバッテリーを600Ah組み込むことも可能で、理論上では10時間以上の稼働が可能なバッテリーサイズになります。

大容量バッテリーを使えば、一晩中、エアコンを稼働させていても、バッテリーがなくなる心配もありません。翌日は急速充電でバッテリーを復活させるなど、リチウムイオンバッテリーの特性を最大限活かした使い方ができるようになります。

レーベンはコンパクトなボディを採用することで、街中でも使いやすいちょうどいいサイズ感を実現しました。さらに、充実した装備と上質なインテリアで、コンパクト高級キャブコンというジャンルを切り開くことになったのです。

レーベン 諸元

ベース車両
カムロード
エンジン
ガソリン/ディーゼル
駆動形式
2WD/4WD(ディーゼルのみ)
車体サイズ
全長4,850mm/全幅1,950mm/全高2,850mm
定員
乗車定員6名/就寝定員5名
価格
¥9,500,000~
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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