
大きなキャンピングカーで快適に過ごしたい!と思っても、所有するにはハードルがあります。それが保管場所です。自宅に大きな駐車場があればいいのですが、近くにクルマを停める場所がなければ、クルマを購入することもできません。
そんな時に便利なのが、モータープールというサービス。一般的な月極駐車場と違って、保管できるクルマのサイズが大きく、車庫証明を取得することも可能になっている場合が多いです。
キャンピングカーを販売しているメーカーでも、このモータープールのサービスを提供し始めています。特に都心部での需要は高く、保管場所を確保してから、キャンピングカー購入を検討する人も増えてきているようです。
今回、トイファクトリーも今までになかった新しいスタイルでモータープールのサービスを提供し始めました。それが、さがみ湖MORI MORIにオープンした「陸のマリーナ」です。
目次
レジャー施設の中に現れたキャンピングカー専用のマリーナ

トイファクトリーがオープンさせた大型キャンピングカーを保管できるモータープール施設「陸のマリーナ」は、神奈川県相模原市にあるアクティビティリゾートさがみ湖MORI MORIの中にあります。

関東最大級のイルミネーションを体験できるさがみ湖イルミリオンが開催される場所としても有名な施設です。例年11月から5月まで開催されるこのイベントは、600万球のライトが広々とした丘陵地を埋め尽くします。
このようなレジャー施設の中にモータープールがオープンしたのは全国初のようです。レジャー施設とモータープールが一緒になることで、新しいモータープールの利用スタイルが生まれそうです。また、トイファクトリーが新しいことをスタートさせたのです。

トイファクトリーの藤井社長は以前から、モータープール施設を作ることを考えていたといいます。キャンピングカーを販売するだけではなく、その使い方も提供しようと思っていたのです。そして今回その構想が実現することに。
トイファクトリー、富士急グループの相模湖リゾート、そして、キャンプ場なども展開しているピカがタッグを組むことにより、陸のマリーナが実現することになりました。

オープニングセレモニーが開催されたのは4月19日。トイファクトリーが展開している、ヨーロッパキャンピングカー専門EURO-TOYのお客さんが招待され、使い勝手を体験していました。
敷地の一部にはEURO-TOYが正規輸入販売しているモデルもずらりと並んでいます。ラグジュアリーで国産に比べてビッグスケールであるモデルに、来場者たちも羨望の眼差しを向けていました。
写真手前右から、エトルスコ、ウェンズバーグ、ライカと美しいヨーロピアンキャンピングカーが並んでいて、最新のフィアットデュカトの乗り心地も体験できるように試乗車も。キャンピングカーと陸のマリーナを存分に体験できるオープニングイベントでした。
レジャー施設「さがみ湖MORI MORI」にモータープールがある優位性

施設があるのは神奈川県相模原市にある相模湖の東側、自然が広がる丘陵地があるエリアです。中央道の相模湖東ICからクルマで約7分の位置にあります。東京から約1時間で行けるので、関東在住であればアクセスのしやすい場所といえるでしょう。
さがみ湖MORI MORIのなかにあるということで、陸のマリーナを利用するときは、このレジャー施設のゲートから入場します。キャンピングカーを利用する時、毎回、このゲートを利用するのも、ちょっとテンションが上がるかもしれません。

入り口にはナンバー読み取りのゲートが設置されていて、しっかりと管理されていました。このようなレジャー施設としての設備を利用できることは、レジャー施設としての優位性をうまく活用しているといえるでしょう。
「でも施設の営業時間外だと利用できないのでは」と心配してしまいますが、陸のマリーナは24時間利用できるようになっているので安心。早朝にキャンピングカーで出発したい時など利用できるように対策されていました。

入り口のゲートを入って奥へ進むと、丘を登る道路の傍に陸のマリーナが現れます。フェンスに囲まれていて、特別な空間が確保されていました。このフェンスの中に23の区画が確保されていて、月々の利用料金はサイズに合わせて以下の3種類があります。
- A区画(8.0m×5.5m)44,000円 6ヶ所
- B区画(7.0m×5.0m)38,400円 8ヶ所
- C区画(5.4m×4.0m)33,000円 9ヶ所
料金的には東京都心部の月極駐車場料金ぐらいです。でも、そのサイズ感やサービスを考えると、大きなメリットがあるのです。それでは、そのメリットについて詳しく説明していきましょう。
キャンピングカーがある新しいライフスタイル

陸のマリーナでは、大きなA区画だと8.0m×5.5mという大きさが確保されています。国土交通省が出している駐車場整備の指針「駐車場設計・施工指針」では普通自動車用で2.5m×6.0mと定めているので、モータープールの駐車場の広さがよく分かります。
特に横幅に余裕があるので、クルマを停めて、サイドでくつろぐ事も余裕です。オープニングセレモニーの際もオーナーがのんびりとくつろいでいる様子が散見されました。
キャンピングカーを利用する時、乗ってきた乗用車を停めることができるし、荷物を載せ替える時も、スペースに余裕があるので便利です。

セキュリティも万全です。一番最初に、さがみ湖MORI MORIのエントランスを通って、さらに陸のマリーナの入り口には施錠できるゲートがある二重の対策が施されています。さらに場内には監視カメラが設置されていて、24時間体制で管理されているので安心感が違います。
大きなキャンピングカーであるとともに、高価なクルマを保管するにはセキュリティも大切です。このような万全の対策が施されているのも、陸のマリーナの特徴になります。

そして、すべての区画に電源設備が付いているのもオーナーにとってはありがたいのではないでしょうか。サブバッテリーの充電をしたり、エアコンを使いたい時など、バッテリー残量を気にする事もありません。
給水施設やダンプステーションもあるので、キャンピングカー旅の準備、そして、帰ってきてからのメンテナンスも陸のマリーナで完結できます。一般的な駐車場ではここまで設備が整っている事もなく、単純に駐車場の価格で比較できないバリューがあるのです。
今後は、洗車サービスやプロパンガス充填、そして、タイヤ交換など、キャンピングカーのメンテナンスサービスも計画しているという事なので、今後のサービス充実にも期待できます。
日本初のレジャー施設内のモータープールによってもたらされた新しい世界

陸のマリーナの向かいには、さがみ湖MORI MORIの駐車場があります。広大な敷地にたくさんのクルマが停められるようになっていて、この駐車場の一角にトイレ棟が建っていました。その横にはキャンピングカー用のダンプステーションも用意されていて、レジャー施設側の対応もトイファクトリーとしっかりと連携していることが分かります。

その連携はサービス面でも充実していて、陸のマリーナを契約したオーナーには、さがみ湖MORI MORIの無料入場券、敷地内にある温泉施設のさがみ湖温泉うるりの無料利用券が付いているそうです。年間それぞれ4枚ずつになります。

さらにオートキャンプサイトやコテージの割引も設定されていて、自分たちのキャンピングカーに加えて、友人や家族と一緒にキャンプを楽しめます。インターチェンジから近く東京からのアクセスもいいのですが、上の写真のように、しっかりと山の中といった雰囲気。大自然を気軽に楽しむのには、恵まれた環境といえるかもしれません。

キャンプ場やバンガローは数多くのアウトドアレジャー施設を手がけているピカ(PICA)が運営しているので、高規格のサービスが期待できます。キャンピングカーの旅を終えて、バンガローで最後の夜を過ごしたり、これまでのキャンピングカー旅と違うスタイルを楽しめます。

その他にも敷地には遊びを楽しむ施設がたくさんあります。キャンピングカーを利用しながら、いろいろな遊びの選択肢がここにはあるのです。これまで、キャンピングカービルダーとして、そして、遊びをクリエイトしてきたトイファクトリーならではのコラボレーションだったのではないでしょうか。
長年にわたりトイファクトリーの藤井社長が思い描いてきたモータープール構想が、ついに現実となりました。そこは、ただキャンピングカーを停めておく場所ではなく、キャンピングカーのマリーナとしての機能を備えた、新しいライフスタイルの拠点となるのではないでしょうか。陸のマリーナから、キャンピングカーとの新たな付き合い方がはじまりそうです。
PICAさがみ湖×TOY-FACTORY 陸のマリーナinPICAさがみ湖
- 住所
- 神奈川県相模原市緑区若柳1634
さがみ湖MORI MORI 第4駐車場 Bエリア - TEL
- 042-705-6203(EURO-TOY相模原)
- 営業時間
- 24時間入出庫可能
- 設備
- 電源設備・給排水施設・ダンプステーション