変わり種? 軽キャンピングカーに注目!

軽キャンパー, キャンピングカー活用法

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以前の記事でもご紹介した、軽キャンピングカー。人気な車種だけに競争も激しく、各ビルダーがさまざまな商品を出している。

今回はその中でも変化球的な

  • 規格サイズオーバー(軽登録できない)
  • 軽トラックキャンパー

に注目してみよう。

軽だけど軽じゃない? 規格オーバー車

軽キャンピングカーはなぜそんなに人気なのか。その魅力について聞いてみると、「取り回ししやすい」「奥さんが軽サイズなら運転できる」「価格や維持費が安い」という声が聞こえてくる。その一方で、

  • 室内空間が限られる
  • 室内空間を稼ぐためポップアップルーフなので展開&収納が面倒
  • 4人しか乗れない

というデメリットもある。
それもこれも軽自動車と言う「規格」の範囲でキャンピングカーを実現するためには仕方のないこと。
「5人家族で使いたい」「広い空間は欲しいが、あまり大きな車も困る」という場合には軽規格をあきらめて、ライトキャブコン、ミドルサイズバンコンといった選択肢を選ぶことになるだろう。
それでも大きすぎる・・・人の為にあるのが、今回紹介する「ベースは軽自動車だが、あえて規格をはみ出したキャンピングカー」=『規格外軽キャンピングカー』だ。

細かなリクエストに対応して生まれた「規格外」車

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軽としての規格をはみ出しているので、登録は普通車。税金・保険・高速道路料金などもすべて普通車扱いとなる。
内容はといえば、基本的に軽トラックにキャビンを架装したキャブコンで

  • 空間が広い(軽規格に収める必要がない)
  • ポップアップルーフでなくても室内高がある
  • 車種によっては5人乗車も可能

というメリットがある。
軽トラックベースで心配されるのが動力性能だろう。現時点で軽トラックにはターボチャージャーやスーパーチャージャーといった過給機を装備した車種はなく、各社とも50ps程度。さぞかし走らないだろうと思われるが、元々350kg程度の荷物を積むのが前提の車種である。もちろん各ビルダーも軽量化に腐心している。実際乗ってみると、失礼な言い方かもしれないが「意外と走る」というのが正直な感想だ。
もちろん、高速道路をビュンビュン飛ばすような走り方はできないが「(アクセルを)踏んでも踏んでも加速しない!」というもどかしさはない。
諸経費が安い、という軽自動車の魅力をあきらめるのだから「誰にでもお勧めできるキャンピングカー」とはいいがたいが、取り回しのよさ、コンパクトさにポイントを置くならば、軽自動車としての魅力は薄れていない。さらに全長を除けば、コンパクトベースのキャブコンと寸法的にはほとんど差がないので、軽サイズなのに広々、が実現できる。

ちょっとサイズを比較してみよう。
ミスティック社の規格外軽ベース「レジストロ(ベース車両はトヨタ・ピクシス)」と、ロータスRV社のコンパクトキャブコン「マンボウ(ベース車両はマツダ・ボンゴ)」を比較してみる。

レジストロ
全長:3,850mm
全幅:1,770mm
全高:2,500mm

マンボウ
全長:4880mm
全幅:1780mm
全高:2650mm

いかがだろうか。どうしてもこのサイズしか車庫に入らない、という方には魅力的な選択肢だといえるだろう。

「遊び」と「普段使い」の究極の両立 トラックキャンパー

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「普段使っている車が必要な時だけキャンピングカーになったら・・・」というのは良く聞く話。バンコンが人気なのも、こうした理由からだ。バンコン以外に普段の車をキャンピングカーに変身させるもう一つの方法が「トラックキャンパー」。通称トラキャン。トラックの荷台に必要な時だけ居室部分=シェルを載せるという方式で、元々はピックアップトラックの普及率が高いアメリカで考案されたもの。日本にはピックアップトラックはほとんどないが、軽トラック用キャビンを制作している会社は日本にもある。
軽トラックに、ポンと載せるだけ。専用のジャッキが付いており、脱着は30分程度でできてしまう。
シェルを固定するためのステーや、サブバッテリー充電の為のコネクターなど、トラック側の改造はごくわずかで済むし、普段使うのにもまったく支障がない。
何より自走式やトレーラー式のキャンピングカーと違うのは「居室」=「貨物」だということだろう。

あくまで積載物なので

  • 長さはトラックの全長の1/10=33cmまではみ出してOK
  • 高さは2.5mまでOK

ただし、幅は「はみ出し不可」。となる。

ベースが軽トラックなので乗車定員は2人。キャンピングカーとしても使い道は限られそうだが、普段から軽トラックを使っている、キャンピングカーとして使う人数は2人以下、など事情に合う人にとっては価格も安く、魅力ある選択肢と言えそうだ。

キャンピングカー人気が高まるにつれ、ニーズもますます多彩に、細分化されている。そこにきめ細かく応えてゆくのが、日本のビルダーのすばらしいところ。遊び心満載の「規格外軽」「トラキャン」は見るだけでも楽しい車なのだ。

WRITER PROFILE
渡部竜生
渡部竜生(わたなべ・たつお)

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫7匹とヨメさんひとり

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