満天の星を独り占めする夜へ ― キャンピングカー×スマート望遠鏡という贅沢

キャンピングカー活用法
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満天の星を独り占めする夜へ ― キャンピングカー×スマート望遠鏡という贅沢

エンジンを切った瞬間、あたりは静寂に包まれた。聞こえるのは、遠くの風の音だけ。車のドアを開けて外に出る。ふと見上げると、そこには都会では決して見ることのできない、無数の星々が広がっていた。
「こんな星空、日本にまだあったのか…」
思わず、そう呟かずにはいられない光景です。

こんな体験をストレスなく可能にしてくれるのが、キャンピングカーという存在です。アウトドアの趣味は無数にあります。普通の観光は勿論、キャンプに登山や釣りなどなど、それらの楽しみをパワーアップしてくれる拠点となるのがキャンピングカーなのです。

それは単なる移動手段や車中泊のためのものではなく、趣味を最大限に楽しむための「走るベースキャンプ」ともいえます。
そして今、その楽しみ方のひとつとして注目されているのが、天体観測です。

オリオン大星雲
オリオン大星雲!くるま旅でこんな星雲との出逢いが?!

天体観測の魅力と現実

キャンピングカーとバズーカ砲の様な天体望遠鏡
通常はバズーカ砲の様な天体望遠鏡など、それなりの重装備が必要?

天体観測には、独特の魅力があります。日常を離れ、静かな夜の中で宇宙に思いを馳せる時間。それはどこか、心を整えてくれるようなひとときでもあります。
しかし一方で、天体観測は決して“気軽な趣味”ではありませんでした。

  • 星が綺麗に見える光害のない暗い場所まで行かなければならない
  • 冬は寒さとの戦い
  • 時には徹夜も?長時間に及ぶ観測
  • 機材が高価で、その取扱いも難しい
  • 長時間露光撮影でなければ肉眼では綺麗な星雲が見られない。

などなど、興味はあっても、なかなか一歩が踏み出せない・・・そんな人も多かったのではないでしょうか?

星の綺麗な冬
星の綺麗な冬では、外気は氷点下になる場合も!

最近人気のスマート望遠鏡という革新!

DWARF mini
私の愛機“DWARF mini”

ところが最近、そのハードルを一気に下げる存在が登場しています。それが「スマート望遠鏡」です。既に各社から数モデル発売されています。従来の望遠鏡のように、星の位置を自分で探す必要もありません。
スマートフォンと連携すれば、観たい天体をタップするだけで、自動的に望遠鏡が向きを合わせてくれる。
さらに・・

  • 星雲や銀河を自動で補正して美しく表示
  • 撮影した画像をそのまま保存
  • 初心者でも扱えるシンプルな操作性
  • 軽キャンでも持って行けるコンパクトサイズ
  • 価格もお求めやすいモデルも登場!

まさに「誰でも楽しめる天体観測」が現実のものとなったのでした。

DWARF miniのサイズ
350ml缶と比較してもこのサイズ
赤道儀の設定
赤道儀の設定もこの通り、超簡単!
星雲のプリセット
目的の星・星雲などもワンタッチで選択
追尾撮影
自動で追尾・撮影してくれます

キャンピングカーとの相性は抜群

走るベースキャンプ=移動天文台
走るベースキャンプ=移動天文台になります

そして、このスマート望遠鏡と抜群の相性を誇るのがキャンピングカーです。天体観測の課題を、ほぼすべて解決してくれます。

例えば――
RVパークも、標高が高く星が綺麗なところがあります。安心して観望会ができます。
冬の寒い夜でも、車内に戻れば暖かい空間があります。
長時間の観測でも、すぐに横になって仮眠が取れます。
温かいスープやコーヒーで体を温めることもできます。
また、エンジンを切った状態でも電源が使えるため、静かな環境を保ちながら観測を続けることができます。
とある観望会で、極寒の中、一晩中エンジンをかけている人がいました。周りも大迷惑です。

悪天候や光害を避けて、最適な場所へ自由に移動できるキャンピングカー。天体観測における「不便」を、ここまで快適に変えてくれる手段は他にないでしょう!
まさに天体観測のための「走るベースキャンプ=移動天文台」なのです。

標高1200mのRVパーク 八ヶ岳高原「原村」もみの木
この“RVパーク 八ヶ岳高原「原村」もみの木”は標高1200m!星が綺麗な天空リゾートです
キャンピングカーのベッド
余裕のベッドサイズ。これは仮眠どころか熟睡してしまいそう!
保温調理器
保温調理器で作ったおでんやポトフで、一晩中、温かく過ごせます
暖かいコーヒーやココア
暖かいコーヒーやココアでほっこりします
ホットウヰスキー
ホットウヰスキーはお好きでしょ?でも呑み過ぎに注意

実際にキャンピングカーを利用しての天体観測(全てDWARF miniで撮影)

4月の満月“ピンクムーン”
4月の満月“ピンクムーン”

例えば、標高の高い高原や湖畔、またはRVパークなどの車中泊施設。街明かりの届かない場所で、夜8時頃から観測を始める。
最初は月や木星や土星といった分かりやすい天体から。やがて慣れてくると、星雲や銀河へと対象を広げていく。

外で観測しながら、1時間の長時間露光撮影となって冷えてきたら車内へ。仮眠しても、温かい食事で一息つき、再び外へ出るのも自由。星を見ながら愛でて、ホットウヰスキーを呑みつつ贅沢なひとときを過ごしても良いですね。

そんな時間を繰り返していると、気がつけば深夜。そして、そのまま静かな眠りへ。
まさに「宇宙と過ごす一夜」です。

M51:子持ち銀河
M51:子持ち銀河
おおぐま座のM81銀河
おおぐま座のM81銀河
ハンバーガー銀河
ハンバーガー銀河
M101渦巻き型銀河
M101渦巻き型銀河

最後に:星空への誘い

逆さの眉月
逆さの眉月

忙しい日常の中で、空を見上げる機会はどれくらいあるでしょうか?もし少しでも興味があるなら、次の週末、ほんの少しだけ足を延ばしてみてください。キャンピングカーとスマート望遠鏡があれば、その一歩は、驚くほど気軽なものになります。
そしてその先には、きっと忘れられない星空が待っています。

機会がありましたら、次回は
「おすすめ天体観測スポット(全国版)」
「機種比較(スマート望遠鏡)」
・・についてもご紹介したいと思います。

WRITER PROFILE
さいば☆しん
さいば☆しん(彩羽森)

くるま旅作家。キャンピングカーで日本全国くるま旅。主にキャンピングカーで漫画&コラムを創作、キャンピングカー雑誌や関連サイトに連載したり、ショーイベントではトークショーで、キャンピングカー&くるま旅の素晴らしさをお伝えしています。最近はゆるチュ〜ば〜としてゆるい動画をアップしています。

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