新型ハイラックスのCOOLなトラキャン「JキャビンH」

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新型ハイラックスのCOOLなトラキャン「JキャビンH」

日本唯一のトラキャン専門店として30年前に創業した、山梨のM.Y.Sミスティック

現在は、トラキャン以外に、オリジナルのキャブコン、バンコン、キャンピングトレーラーをラインナップする総合キャンピングカービルダーとして人気を集めている同社だが、トラキャンに対する情熱とこだわりは、いまだ健在だ。

今回は、アウトドアフリークの憧れのクルマ新型ハイラックスに、専用設計のキャンパーシェルJキャビンHを組み合わせた、M.Y.Sミスティック渾身の最新トラックキャンパーを紹介する。

脱着可能なキャンパーシェル

JキャビンH、脱着可能なキャンパーシェル

まずは、トラキャン(トラックキャンパー)について、あらためておさらいしておこう。

トラキャンとは、ピックアップトラックの荷台に居住部分のキャンパーシェルを搭載したキャンピングカーのこと。バンコンやキャブコンなど他のキャンピングカーと比べると日本では圧倒的な少数派だが、ピックアップトラックが生活の一部として根付いている北米やオセアニアなどでは、ポピュラーなスタイルとなっている。

最大の特徴は、キャンパーシェルが「荷物」扱いの脱着式であること。シェルを降ろせばピックアップトラック単体で使え、シェルを積載すればアッという間にキャンピングカーに早変わり! 「シェル=荷物」なので、もちろん自動車税などの維持費もかからない。これがトラキャンならではの特徴であり、最大のアドバンテージでもある。

脱着作業にかかる時間は、電動ジャッキで約15分、標準の手動ジャッキで約30分。
普段はピックアップトラック単体で乗り回し、キャンプやクルマ旅を楽しむときは荷台にキャンパーシェルを積載する。1台で「ファーストカー」「キャンピングカー」の2通りの用途で使えるのが、トラキャンの一番のメリットだ。

キャンパー憧れのクルマ、新型ハイラックス

JキャビンH、ハイラックスフロント

2017年に13年ぶりの国内復活を果たした新型ハイラックス(GUN125)は、現在日本の正規ディーラーで新車購入できる唯一のピックアップトラック。タフユースが求められる海外市場で鍛えられた強靭なフレーム構造と足回り、本格的な4WDシステムなど、大きなキャンパーシェルを積載するトラキャンのベース車としても十分過ぎる性能だ。

ピックアップトラックという特殊性、迫力満点のビッグなボディサイズに加え、トラックとは思えないスタイリッシュなエクステリアデザインも大きな魅力。個性的で押し出しの強いビジュアルと、街乗りから外遊びまでマルチにこなせるダブルキャブスタイルで、キャンパーやアウトドアフリークから“憧れのクルマ”として人気を集めている。

パワートレインには、低回転から強大なトルクを発揮する2.4リッターディーゼルターボエンジンと6速ATミッションが組み合わされ、荷台にキャンパーシェルを搭載した状態でもストレスフリーで快適にドライブできる。最先端のセーフティサポートシステムなど、安全装備の充実度も申し分ない。

新型ハイラックス専用設計のキャンパーシェル

JキャビンH、シェル外観

デザイン、機能性、安全面を追求したキャンパーシェルは、M.Y.Sミスティックの職人が1つ1つ手作業で仕上げていく“ハンドメイド品”。強靭なアルミフレームに木材の内壁と金属の外壁を組み合わせた「ボディバス工法」で、高剛性としなやかさを両立している。

ほかのキャンピングカーとは一線を画す、アメリカンなルックスもトラキャンならではの魅力のひとつ。アルミサイディングの外壁で覆われたエクステリアは、誰が見ても素直に「カッコいい」と思えるワイルドな意匠がウリだ。

JキャビンH、シェル外観

JキャビンHのキャンパーシェルは、新型ハイラックスに合わせてデザインやサイズが最適化されている。

専用設計だけあって、荷台部分とのサイズもピッタリ。スタイリッシュな新型ハイラックスのデザインに合わせて、バンクの角度を寝かせ気味にしてシャープな印象を演出するなど、実用性だけではなくビジュアル面にも徹底してこだわった。

自由にカスタマイズできるシンプルな室内空間

JキャビンH、内装全景

JキャビンHの魅力のひとつは、213万4000円(税込)というリーズナブルな価格設定。

上級グレードとしてJキャビンHNもラインナップされているが、JキャビンHはあえて装備を簡素化。「テント代わりの就寝スペースがあれば十分」という、テントキャンパーや車中泊ユーザーとも親和性が高い、シンプルな仕様とした。もちろん、豊富なオプションパーツを組み合わせれば、自分だけの仕様へとグレードアップすることも可能だ。

車両とシェルの同時購入となると費用も高額になるが、もともと新型ハイラックスに乗っているオーナーならキャンパーシェルを買い足すだけなので、お得感が高く、導入しやすい。それも、脱着式のトラックキャンパーならではのメリットだ。

JキャビンH、ダイネット

シェル内部の生活空間は、左右に配した二の字シートでテーブルを挟む対面ダイネットと、バンクベッド、左後方のキッチンカウンターで構成。家具を最低限にすることで、開放感抜群の居住スペースを生み出している

JキャビンH、バンクベッド

バンクベッドのサイズは、1800×1770mm。大人3名がゆったり就寝できる、ゆとりのスペースが確保されている。

JキャビンH、ダイネットベッド

二の字シートのダイネットをフルフラットにすれば、最大2150×1770mmの広大なベッドスペースに早変わり。バンクベッドとの組み合わせで4~5名の就寝スペースが確保でき、ファミリーユースにも十分対応する。

JキャビンH、キッチン

標準装備のキッチンカウンター。ステンレスシンクセットはオプションとなる。

JキャビンH、上部収納

キッチンカウンターの上部には、食器類や生活用品などの収納として便利な大型オーバーヘッドキャビネットを完備。

JキャビンH、サブバッテリー

エンジンを止めた状態でも電気を使える105Aサブバッテリーシステムも標準装備。外部AC100V電源を接続すれば、バッテリーの容量を気にせずに電気を使用できる。

JキャビンH、ファンタスティックファン

ダイネットの天井にはファンタスティックファン、バンクベッドの天井には照明ファン付きベントを装備。効率的な換気によって、暑い季節でも快適に過ごせる。

充実装備のJキャビンHNも用意

J充実装備のJキャビンHNも用意

新型ハイラックス専用シェルとして、デザインと装備をブラッシュアップした上級グレードのJキャビンHNも用意されている。

冷蔵庫、レンジフード&ツーバーナーコンロ付きシンク、エアコンなど、オプションパーツも多彩。「キャンピングカーとしての快適性にこだわりたい」というユーザーにピッタリの本格仕様となっており、価格は264万5500円(税込)。

シェル搭載でハイラックスの魅力をグレードアップ

JキャビンH、シェル搭載

「ルックス・走行性能・安全性能・低燃費性能を兼ね備えた新型ハイラックスがベース」
「キャンパーシェルが荷物扱いなので、自動車税などの維持費がかからない」
「キャンパーシェルを脱着して、2WAYの使い方ができる」
「アルミサイディングのシェルデザインがアメリカンでオシャレ」
「走破性の高い4WDでアウトドアレジャーを満喫できる」

さまざまな魅力にあふれた新型ハイラックスベースのトラキャンJキャビンHは、外遊び好きのアクティブなユーザーにピッタリの個性派キャンピングカー。

日本では少数派のトラキャンだが、「新型ハイラックス+専用キャンパーシェル・JキャビンH」の最強コンビが、トラキャン人気の起爆剤になりそうだ。

JキャビンH諸元

寸法
全長4,320mm/全幅1,840mm/全高2,130mm
室内高
1,820mm
就寝定員(名)
5名
価格
2,134,000円(税込) ※JキャビンH 単体価格
WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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