ハイマーで全国を旅する充実のキャンピングカーライフ!

キャンピングカー紹介
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神奈川県在住の西 司さんは、キャンピングカー歴20年以上のベテランオーナー。以前はトラックベースのキャブコンに12年ほど乗っていたが、2016年に「ハイマー・エクシス-I 504」に乗り換え、充実したキャンピングカーライフを送っている。

西さんの愛車「ハイマー・エクシス-I 504」は、フィアット・デュカトにAL-KOフレームを組み合わせたインテグラルモデル(※)。モーターホームのトップブランドであるドイツ・ハイマー社が製作した、キャンピングカーの最高峰だ。

※インテグラルモデルは、日本における「フルコン(フルコンバージョン)」のこと。フレーム、エンジン、駆動系などで構成したベアシャーシをベースに、コクピットを含むボディや内装のすべてをビルダーが製作したキャンピングカーを指す。

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ハイマーのような高級モーターホームは「レジャー専用車」のイメージが強いが、西さんにとって、愛車のハイマーは買い物から長期旅までこなすファーストカー。購入からたった2年半で、走行距離はすでに約7万kmに達している。世界最高峰のモーターホームを、ここまでハードに使い倒しているユーザーは珍しい。

今回は、ハイマーをファーストカーとしてフル活用し、日本全国を駆け回って長期の旅を楽しんでいる、西さんのキャンピングカーライフを紹介。ハイマーを選んだ理由やその魅力、西さん流の楽しみ方などを、インタビューを基に紐解いていく。

ハイマーを選んだ理由は?

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なぜハイマーを選んだのか!? その辺のこだわりを聞かせてください。

キャンピングカーを乗り換える時の絶対条件は、「乗り心地」と「広いカーゴ」。長いこと2tトラックベースのキャブコンに乗っていて、リアが跳ねまくる乗り心地の悪さに不満を感じていたんです。それで、「次こそは乗り心地のいいキャンピングカーを!」と、思っていました。あとは、当時ロードバイクが趣味だったので、ロードバイクを積める広いカーゴスペースがあるクルマが理想でしたね

その2つの条件から、ハイマーに行き着いたわけですね。

実は、もともとハイマーは選択肢になくて、バスコンを買おうと思ってお店に行ったんです。でも、バスコンだと収納スペースが少なくて、ロードバイクを車内に積載するのは無理。そうしたら、お店の人がハイマーを提案してくれて、「その手もあるか」と。ハイマーは高額ですが、もともと買おうと思っていたバスコンとの価格差は思っていたほどではなかったし、やっぱりハイマーは「一生に一度は乗ってみたいクルマ」でしたから。それで、購入を決めました

ズバリ、お気に入りのポイントは!

「乗り心地」と「収納スペース」にこだわってハイマーを選んだわけですが、実際使ってみての感想は?

リアのカーゴスペースは、ロードバイクはもちろん、ウェーバーの大型BBQグリルもそのまま積めるほど広大な空間です。現在は、ジェネレーター(発電機)、フォールディングカヤック、ロッジテント、ウェーバーの小型BBQグリル、石油ストーブなどを積んでいますが、まだまだ空間には余裕があります。左右に大型ドアがあるので積み下ろしもラクにできるし、冬タイヤ交換時にタイヤ4本を積めるのも便利ですね

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気になる「乗り心地」について教えてください。

路面からの突き上げがマイルドで、不快なボディの揺れもなく、ボディが常に水平に保たれている感じです。今まで乗り継いできたキャンピングカーとは次元が違う、ワゴン感覚の乗り心地ですね。車線変更やコーナリング時もロールが少なく、ボディが安定していて安心感がある。だから、長距離運転でも疲労が少ないんです

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足回りパーツの変更点はありますか?

オプションの4輪エアサスパッケージ「AL-KOプレミアム×4」を、納車時に装着してもらいました。もともと走りに定評のあるハイマーですが、このオプションを装着したことでさらに安定性が向上していると思います。走りも満足いくものですが、実はこの4輪エアサスパッケージには、停車時にボディの水平を調整してくれるオートレベラー機能も搭載されているんです。キャンプ場にしても駐車場にしても完全に水平な場所は少ないので、スイッチ1つでボディを水平に保てるこの機能は、非常に重宝しています

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乗り心地のほかに、走行性能に関する感想は?

177馬力の3リッターディーゼルターボは、トルクが太くて運転もラク。動力性能にまったく不満はないですね。このクルマの重量は、5×2mクラスのキャブコンと同等かそれよりも軽いくらいなので、それが、動力性能、コーナリング性能、ブレーキ性能のすべてに良い結果をもたらしていると思います。燃費は、軽油でリッター10km以上。燃料タンクが90リットルと大きいので、満タンで900km以上は走れます。航続距離が長いので、北海道など長距離を走る旅でも快適ですね

工夫が詰まったインテリア空間

居住空間や装備など、室内の使い勝手はいかがですか?

まずは、リアの常設ベッド。シート兼用ではなく、就寝スペースに特化した作りになっているのがポイントですね。広さも十分ですが、何よりもマットの寝心地が最高。単に「横になれるだけ」のベッドではなく、快適に眠れるベッドです。マットの寝心地1つにしても、キャンピングカーが文化として成熟している「ドイツのビルダーが作ったモーターホーム」であることを実感させられますね

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本格キッチンを完備していますが、旅で自炊はしますか?

3バーナーコンロ、150リッター冷蔵庫などを備えたキッチンは、家と同じような感覚で使えるので、簡単なメニューですが普通に自炊しています。朝食はサラダや目玉焼き、トーストなど簡単な物を作って食べ、お昼は外食でその土地の名物を味わう。夜は、地元のスーパーでお惣菜や名産品を買って、クルマの中で一杯やりながらつつく。それが、旅の食事の基本パターンです。あと、ワンコと一緒に旅をしているので、大容量の冷蔵庫が重宝しますね。市販品ではなく、鳥のささ身や野菜などで自前の犬用フードを作っているので、旅に出る時は、それを冷凍したものを冷蔵庫にたくさんストックしておきます

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そのほかに、「これは便利」という装備はありますか?

トイレ&シャワールームは、壁を移動することでトイレとシャワーを使い分けることができる仕組みになっています。あとは、トルマのFFヒーター。暖房能力が高いのはもちろんですが、車内の隅々にまで温風が行きわたるように吹き出し口が随所に設けられているんです。カーゴスペースに温風の吹き出し口があったり、給排水タンクの周囲に温風を循環させることで寒冷地でも水が凍らないように工夫されていたり。この辺りは、さすがによく考えられているなと感心しますね

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ハイマーで自由な旅を満喫!

現在ハイマーをどのように活用していますか?

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普段は買い物などの日常使い、あとは30~40日くらいの長期旅を年数回。キャンプをするのはキャンピングカー仲間とのオフ会の時くらいで、あとは観光メインのくるま旅です。1回の旅で6000~7000kmくらい走るので、納車から2年半で、すでに走行距離は約7万km。ハイマーが納車されてから、北海道と西日本(九州)に数回ずつ行って、沖縄以外の全都道府県をそれぞれ2回以上訪問しました。愛犬の桜といつも一緒に旅をしているので、桜も1歳8か月にして、すでに日本を2周くらいしてますね(笑)

厳冬期の北海道旅も経験しているとか?

流氷の上を歩いてみたくて、2月の厳冬期に2回北海道を旅しました。最初に行ったのは、ハイマーの納車2日後。納車の日はバタバタで1日が終わってしまったので、翌日に旅の支度をして、その翌日に北海道へと旅立ちました。日本最北端の宗谷岬など道内のあちこちを回りましたが、-20℃を下回る極寒の中、ハイマーのおかげで雪道のドライブも車中泊も快適そのものでした。ちなみに、旅をする際は、どこに行くのも下道を走って、目的地に向かう道中も時間をかけて楽しむのが基本スタイルです。そうした贅沢な楽しみ方ができるのは、時間を自由に使えるリタイア組ならではの特権ですね

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西さんにとって「キャンピングカー旅の醍醐味」とは?

自分ですべてを選べる「自由さ」ですね。バスツアーや電車の旅のように決まったスケジュールもなく、ホテルや旅館の予約をしたり、チェックイン・チェックアウトの時間に縛られることもない。何の制約も制限もなく、すべて自分の自由にできる。それが、キャンピングカー旅の醍醐味だと思います。ワンコも常に一緒なので、この自由さは大きな魅力ですね

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ハイマーで旅をすることのメリットは?

これだけ日本中を走り回れるのも、ハイマーの走行性能や乗り心地があってこそだと思います。前に乗っていたキャブコンでは、今みたいなペースはちょっと無理ですね。ハイマーは長距離運転でも疲労が少ないし、燃費も良いので、以前と比べて確実にフットワークが軽くなり、長距離旅の敷居が低くなりました。これからも日本全国の景色やその土地の美味しいもの、温泉などを堪能したり、様々な人と出会ったりと、キャンピングカーでしかできない素晴らしい旅を続けていきたいです

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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