
ハイマージャパンより、「B-MCT680」の2026モデルがリリースされた。ハイマーは、1957年にドイツで創設されたヨーロッパ最高峰のRVメーカー。本記事では、ハイマーが生み出した、最先端のモーターホームの魅力を詳しくレポートする。
「B-MCT680」のベース車は、メルセデスベンツスプリンター417CDI+ハイマーSLC 4.5tシャシー。ドライブシャフトのないFF駆動の利点を活かし、バッテリーや水タンクなどの重量物を床下のフレーム内に格納して、低重心化を図っている。
全長7390mm×全幅2290mm×全高2980mmの堂々たるボディは、まさに本場モーターホームの面目躍如。170PSの2Lディーゼルターボエンジンと9速ATトランスミッションの組み合わせで、ビッグサイズを感じさせないスムーズかつ安定感のある走りを実現している。
プルダウンベッドでファミリーユースにも対応
ハイマーB-MCT680の最大のポイントは、フロント上部に電動プルダウンベッドが装備されていることだ。プルダウンベッドは、欧州モーターホームのインテグラルモデル(フルコン)ではスタンダードな装備だが、ベース車両のキャブ部分をそのまま活かしたセミインテグラルモデル(キャブコン)に装備されるケースは珍しい。
ベッドは長さ1880mm×幅1300~1050mmで、大人2名がゆったり横になれるサイズ。スイッチ操作で昇降する電動式なので、面倒な展開作業は必要ない。プルダウンベッドとリアのツインベッドを組み合わせれば、大人4名が就寝可能。ファミリーユースの需要が多い、日本のキャンピングカー市場に適したモデルと言えるだろう。
完成度の高いインテリアデザイン
ハイマー製モーターホームは、毎年のようにインテリアデザインが刷新されている。ここ数年は、世界的なアウトドアブームを受けて随所にナチュラルテイストを取り入れていたが、2026モデルは、より都会的に洗練されたモダンデザインへと進化。シートの素材や内壁をモノトーン基調で統一し、随所に高級感のあるウッドをバランスよく配置した。
"ハイマーらしさ"がとくに感じられるのは、細やかな家具の作り込み。アッパーキャビネット下部に照明付きの飾り板を設けて立体感を演出したほか、家具の引き出しにあえてすき間を設けて間接照明をあしらうなど、随所に繊細なデザインが盛り込まれている。ハイセンスな空間づくりで、モーターホームでありながら、自宅のリビングで過ごしているような感覚を味わえるのが魅力だ。
高級感を演出しながらも、決して華美ではない。その上質な空間からは、長い歴史で培われたハイマー流の「引き算の美学」が感じられるのだ。
ダイネットエリア
インテリアは、フロントにダイネット、センターにキッチン&サニタリールーム、リアにベッドルームを配した、欧州モーターホームでは定番のレイアウト。ダイネットは、回転したフロントシートとセカンドシートでテーブルを囲む構成。大人数がゆとりを持って食事や休憩時間を満喫できる、明るく開放的なスペースとした。
キッチンエリア
ダイネットの後方には、スタイリッシュなキッチンキャビネットが配置されている。カウンターには、ガラスカバー付き3バーナーコンロと、混合栓を備えた大型シンクをビルトイン。通路を挟んだ対面には、150Lのコンプレッサー式冷蔵庫も完備している。
シャワーやシンクの給水に使用する電動ポンプを、水中式から圧力式に変更したのも、2026モデルのポイント。既存の水中ポンプよりも作動音が静かで、水流も安定している。
トイレルーム&シャワールーム
室内中央の右手にはトイレルーム、左手にはシャワールームが完備されている。使い勝手抜群のセパレートタイプで、ストレスフリーな車内生活を実現。180L給水タンクとLPガス式ボイラー、圧力式電動ウォーターシステムで、温水シャワーも快適に使用できる。
リアベッドルーム
暖色系ダウンライトとモノトーンカラーの内壁で、シティホテルを彷彿とさせる極上のプライベート空間を演出。大人2名が就寝できるベッドは、長さ2000mm×幅840mm/長さ1880mm×840mmのツインタイプ。センターにマットを設置すれば、開放的なキングベッドにもなる。
大容量リアカーゴ
ボディ最後部には、バイクや自転車も積載可能な大容量カーゴスペースが確保されている。縞鋼板フロアのヘビーデューティー仕様なので、荷物をラフに積載しても無問題。左右には大型バゲッジドアが装備され、大きな荷物の出し入れも容易にできる。
前面には、作り付けのオープンラックを装備。ガレージのような感覚で、小物類やメンテナンス用品などを収納できる。
右手には、車外で使用できるシャワーをセット。ペットの足を洗ったり、キャンプ道具やアクティビティギアの汚れを流したりと、様々な用途に活用できる。
電装システム
エントランス上部のタッチ式メインコントロールパネルで、車載装備を一括コントロール。バッテリーの電圧や給排水タンクの容量も、ひと目で確認できる。サブバッテリーは、ハイマー純正のリチウムイオンバッテリーを搭載。メンテナンス性、ポータブル電源の搭載、バッテリー容量の拡張などを考慮して、あえて標準仕様のサブバッテリーは80Ah×1個とした。

9月26日(土)~27日(日)にパシフィコ横浜で開催される「横浜キャンピングカーショー2026」に、ハイマージャパンがニューモデル2台を出展。本記事で紹介したセミインテグラルモデル「B-MCT680」と、インテグラルモデル「B-MCI600」が展示されるので、ハイマー製モーターホームの神髄を肌で感じてみたい人は、ぜひ会場に足を運んでみよう!



