ハイマーの最新バンコン!フィアットベース「エアーズロック」&ベンツベース「グランドキャニオンS」がデビュー!

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ハイマーの最新バンコン!フィアットベース「エアーズロック」&ベンツベース「グランドキャニオンS」がデビュー!

欧州モーターホームのトップブランド・ドイツHYMER(ハイマー)社の日本正規代理店ハイマージャパンが、2024年秋より最新バンコン2モデルの販売を開始した。

ラインナップは、フィアットデュカトベース「エアーズロック」と、メルセデスベンツスプリンターベース「グランドキャニオンS」の2モデルとなる。室内レイアウトは、オールマイティに使える欧州バンコンのスタンダード仕様。アウトドアテイストとハイマー流の上質なデザインを融合して、今までにないハイセンスな生活空間へと昇華させた。

キャンピングカースタイルでは、RVランド・ハイマー事業部にていち早くその全貌をキャッチ。高品質な最新キャンパーバン2モデルの魅力を、詳細にレポートする。

エアーズロック/フィアットデュカトベース

エアーズロック/フィアットデュカトベース

フィアットデュカトをベースに、ハイマーのセンスとノウハウを集約したキャンパーバン(バンコン)。ボディサイズは、全長5410mm×全幅2080mm×全高2600mm。街中にもフィールドにも違和感なく溶け込むスタイリッシュなエクステリアで、日常からレジャーまで気軽にハイマークォリティを体感できる。

エアーズロック/フィアットデュカトベースのダイネット

室内前部に回転式フロントシートとリアシートで構成するダイネット、中央にキッチン&サニタリールーム、最後部にベッドルームを配した、欧州バンコンではスタンダードなレイアウト。ハイエース・スーパーロングとほぼ同等の全長に、これだけ充実した装備を無理なくまとめ上げているのが、ハイマー製キャンパーバンらしい魅力のひとつだ。

エアーズロック/フィアットデュカトベースのインテリア

各部のリニューアルで生まれ変わったインテリアは、シンプルモダンな空間にアウトドアテイストをさりげなく取り入れているのが特徴だ。ハイマーといえばゴージャスなインテリアの印象が強いが、最新モデルではモダンデザインとウッドデザインの融合で、今までとは違った魅力を生み出すことに成功している。リアシートにはサイドサポートや座面のスライド機構が追加され、移動中も停泊中もより快適に着座できるようになった。

エアーズロック/フィアットデュカトベースのサイドウォール エアーズロック/フィアットデュカトベースの棚の取っ手

アウトドアをイメージさせる、サイドウォールのウッドデザイン。自然素材を意識しつつ、やり過ぎ感のない意匠でバンライフ系とは一線を画す上品な空間に仕上げた。収納庫のロックやヒンジなどの細かいパーツも、アップグレード済み。精度の高いプッシュ式アルミロックに質感の高いレザーを組み合わせて、高級感とアウトドア感をさりげなく演出した。

エアーズロック/フィアットデュカトベースのキッチンキャビネット

室内中央の右手には、キッチンキャビネットを配置。カウンターには、ガラスカバー付きシンクと2バーナーコンロがビルトインされている。車外からアクセスしやすいエントランス近くに冷蔵庫をセットしていることからも、アウトドアユースを意識した設計思想が垣間見える。

エアーズロック/フィアットデュカトベースのサニタリールーム

コンパクトなボディでありながら本格的なサニタリールームを備えている点も、欧州バンコンらしさが感じられる部分だ。洗面台は、トイレ使用時に邪魔にならない折りたたみ式。サニタリールーム内で温水シャワーを使用できるのはもちろん、水栓をアクリル窓から車外に出せば屋外シャワーにもなる。

エアーズロック/フィアットデュカトベースのベッドルーム

大人2名がゆったりと就寝できる開放的なベッドルーム。ベッドサイズは長さ1960mm×幅1400~1250mmで、上部には収納庫が装備されている。

エアーズロック/フィアットデュカトベースのサブバッテリーシステム エアーズロック/フィアットデュカトベースの水タンク

水タンクやサブバッテリーシステムは、フロアの下に設置。重量物を床下に搭載することで低重心化をはかり、走行安定性の向上を実現している。室内の豪華さや使い勝手のみならず、安全・快適な走りも追求しているのが、欧州トップメーカーらしいこだわりだ。

グランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベース

グランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベース

メルセデスベンツスプリンターをベースにした、全長5930mm×全幅2100mm×全高2760mmのキャンパーバン(バンコン)。本国仕様はFRと4WDの2種類だが、ハイマージャパンで取り扱うのは4WDモデルのみ。高めにセッティングされた車高と4WDシステムで、悪路のフィールドや雪道も安心して走破でき、キャンピングカーの遊び方・使い方の可能性を広げてくれる。

グランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベースのリビング

室内レイアウトは、デュカトベースのエアーズロックと共通となる。回転式のフロントシートとリアシートでダイネットを構成し、センターの右手にキッチン、左手にサニタリールーム、リアにベッドルームを配置。大柄なボディを活かしてすべての設備をゆったりとレイアウトし、リラックスして過ごせる生活空間を作り出した。

グランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベースのインテリア グランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベースのペンダントライト

インテリアデザインもエアーズロックと共通で、アウトドアを意識したウッドデザインとモダンデザインを絶妙に融合させている。最大のポイントは、北欧インテリアのテイストを感じさせるペンダントライト。ダイネット上部に自然素材を意識した吊り下げ照明をあしらうことで、“自分の部屋”のように落ち着ける空間を演出している。

グランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベースのキッチン

室内中央の右手には、ガラスカバー付きシンクと2バーナーコンロ付きのキッチンを装備。キッチンキャビネットの右手には90ℓの大容量冷蔵庫も完備され、自宅のキッチンと同じような感覚で自炊も快適にこなせる。

グランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベースのサニタリールーム

キッチンの向かい側には、広々としたサニタリールームを配置。折りたたみ式洗面台やカセットトイレのほか温水シャワーも装備され、長期の旅もストレスフリーで楽しめる。

グランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベースのベッドルーム

リアエンドに配したベッドルームは、大人2名が就寝できるゆとりのスペース。サイドウォールやバックドアもフルトリムされ、細部まで妥協のないフィニッシュを見せつける。

グランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベースの2段ステップ グランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベースの折りたたみ時の2段ステップ

ベッドルームの前部には、スライド&折りたたみ式の2段ステップを装備。高い位置にあるベッドにもラクにアクセスでき、未使用時は土台のボードごとすっきり収納できる。ステップ下部にハイマーロゴ入りプレートをあしらうなど、ディテールにも一切の妥協はない。

グランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベースのフルリチウムシステム

2024モデルの大きな特徴は、専用バッテリーユニットを組み合わせたフルリチウムシステムだ。既存モデルの生活電源は、鉛バッテリーもしくはリチウムを充電に使用するハイブリッドシステムがデフォルトだったが、2024モデルでは生活電源にリチウムイオンバッテリーを初採用。撮影車は80Ah×2の160Ah仕様だが、専用バッテリーユニットを追加すれば最大320Ahまで容量を増やせる。

エアーズロック/フィアットデュカトベースとグランドキャニオンS/メルセデスベンツスプリンターベース

フィアットデュカトベースの「エアーズロック」と、メルセデスベンツスプリンターベースの「グランドキャニオンS」は、随所にウッドデザインを取り入れつつ、バンライフ系とは一線を画す上質な生活空間に仕上げているのがポイントだ。使い勝手の良いレイアウトや充実した装備も、長い歴史に裏打ちされたハイマーの技術力とノウハウが感じられる部分。世界的潮流のアウトドア要素をハイマー流の解釈で生活空間に落とし込んだ、「新しいレジャービークルの楽しみ方」を示唆するニューモデルだ。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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