トイファクトリーが第4弾となるディズニーコラボモデルのキャンピングカーを発表しました。今回のキャラクターに選ばれたのは「ライオン・キング」。ライオン・キングはアフリカの大草原を舞台に、ライオンの王子シンバが、父親の王ムファサから次期王子の使命を受けて成長するストーリーです。
そんな雄大なストーリーを再現したダイナミックなデザインのキャンピングカーは、ディズニー好きでなくても、惹かれてしまう魅力が盛りだくさん。今回は発表から間もないこの魅力的なモデルBALEIA <LION KING> EDITIONを紹介します。
目次
トイファクトリーのバレイアがディズニー仕様になって登場
ベース車両となったのはトイファクトリーの人気モデルであるバレイアです。スライドドアの奥側にキッチンをレイアウトしたフロントサイド・キッチンを採用して、リアには大きなラゲッジスペースがあるモデルです。リアの常設ベッドはクラス最大級のサイズを誇ります。
たくさんの荷物が載ることで、キャンプをしたり、アクティビティを楽しむ人にもぴったり。さらに、広々とした常設ベッドがあり、リアへの移動もスムーズで、休憩をしながらのんびりと旅をする人にも人気のモデルです。
室内レイアウトはバレイアと同じになりますが、ディズニーモデルとして、細かく仕様が違っています。最初にその違いを感じるのが、シートの生地ではないでしょうか。ライオン・キングの世界観を感じるグラフィックが表現されています。しかも、トイファクトリーらしいこだわりで、国産で高品質な尾州織の生地を使っているそうです。
リビングレイアウトからベッドレイアウトへの展開も簡単です。セカンドシートをフラットにして、リア常設ベッドのマットを敷き詰めれば、広々としたベッドエリアが完成します。フロントサイド・キッチンはベッドレイアウトでも使いやすい高さ。
リアベッドの下は大きなラゲッジスペースとして使えるようになっています。リアサイドにはシャワーヘッドが取り付けられ、アウトドアシャワーを利用できる仕様。外遊びで使った道具をきれいにしたり、ワンちゃんの足を洗ったり便利に使えます。
シート生地以外にも、フロア全体のマット、シャワー家具の扉のグラフィックなど、ライオン・キングの世界観が散りばめられているのが分かります。リアゲートを開けた時も、その世界観が広がっているのは、ディズニーモデルとして徹底しています。
ライオン・キング好きが作ったこだわりのキャンピングカー
開発を担当したのは岐阜本社で開発部に所属する角屋歩実さん。開発といえば設計図を見つめて議論している男性のイメージがありますが、トイファクトリーでは女性も開発部で活躍しています。しかも、角屋さんは大のライオン・キング好きだったといいます。
トイファクトリーがディズニーコラボモデルを製作している時、ライオン・キングモデルができる事を切に望んでいたのではないでしょうか。そして、ようやく憧れのライオン・キングモデルができるということで、その思いを形にしていくのです。
写真で手にするのはシンバのぬいぐるみ。愛おしそうに抱き抱えている姿から、本当に好きなんだろうな、と感じてしまいます。そして、その好きという思いが形になったことで、ディズニー好きでも納得できるこだわりを感じるキャンピングカーが完成しました。
ボディカラーはホワイトパールとベージュメタリックの2色が用意されています。上の写真のホワイトパールは、植物をイメージするナチュラルな優しい印象のグラフィックがボディサイドに描かれています。
そのデザインはトイファクトリーのバンコンを象徴するエアロウィンドウにも採用されていて、エアロウィンドウへこのような柄を描くことは初めてのことだったそうです。
上の写真がベージュメタリックのモデル。エクステリアに描かれたのは、アフリカンな印象を与えるワイルドなデザインです。冒険心を掻き立てるデザインで、オーバーランダー風のルーフラックなどがよく似合います。
限定30台の生産で、先着順となっているので、このデザインに引かれた人もディズニー好きと一緒に先を急がないといけないようです。
バンコンキャンピングカーのインテリアに散りばめられたディズニーの世界
インテリアはトータルデザインとして、ライオン・キングの世界観を感じることができるのですが、細部にもギミックが散りばめられていました。その1つ1つの効果が、全体のイメージを作り上げているのかもしれません。
車内に入って最初に気がつくのがキッチンに隠されたデザインかもしれません。家具の奥に設置されているパーティションに朝焼けの光景が形取られていました。さらに、シンクのガラストップに映りこんで、丸い太陽に見えるという細かさ。
キッチン手前にはライオン・キングの公式ロゴプレードが取り付けられていて、オフィシャルで製作されていることを証明しています。
ベッドエリアに進むと、目に飛び込んでくるのが特徴的な間接照明です。これは、地平線から朝日が上がる様子をイメージしているそうです。エントランスからもよく見える演出で、広がりのある奥行きを感じることができます。
ベース車両はバレイアですが、まったく違ったクルマに見えてくるから不思議です。この冒険心あふれるベッドエリアで過ごした思い出は、子供たちにとっても印象深いものになるのではないでしょうか。
そして、リアベッドからフロントを見ると、右側のパーテーションボードにシンバとムファサが描かれていて、さらに、ライオン・キング感を高めてくれる演出がありました。実はその上にあるのは、ヒヒのキャラクターで登場するラフィキが住む木を模しているそうです。こちらは、ディスプレイだけでなく、内側にハンガーラックが取り付けられています。
左側サイドには家庭用エアコンが取り付けられていました。もちろん室外機が必要なモデルですが、外へとつながっている配管を、室内で感じることがないトイファクトリーの仕上がりの良さに驚かされます。
トイファクトリーの表現したディズニーの世界観
マットの全体にはこのような足跡まで。シンバをはじめ、キャラクターたちが歌いながら楽しく走り回っているイメージだそうです。ちなみに開発の中心的人物だった角屋さんはシンバが一番のお気に入り。ちょっとしたアイデアが形になって、特別な世界観を作っているのがよく分かります。
よく見るとこの足跡は刺繍で表現されていました。プリントで作ればコストも抑えられるのに、そのこだわりから、トイファクトリーのクラフトマンシップまで感じてしまいます。
フロントには専用のセンターコンソールが備え付けられていました。シートとして使ったり、ペットの居場所にもちょうどいい作り。生地もシートに合わせて、同じファブリックが使われています。フロント側にはドリンクホルダーが取り付けられていました。
今回のディズニーモデルBALEIA <LION KING> EDITIONは、ウォルト・ディズニー・ジャパンとの契約で、トイファクトリーが企画・製造・販売しています。専用の限定クッションには公式アイテムのようにライオン・キングのタグも取り付けられていました。まさに、公式ディズニーアイテムのキャンピングカー版といった存在。
キーホルダーやステッカーまで用意されていて、ディズニーの世界観を追及したトイファクトリーのキャンピングカーBALEIA <LION KING> EDITION。誰もがワクワクできるような演出で、よりキャンピングカーの旅を楽しく、思い出深いものにしてくれそうです。
このBALEIA <LION KING> EDITIONはジャパンキャンピングカーショー2025の会場でお披露目されるそうです。同時に販売もスタートするとのことなので、興味がある人は会場へ足を運んでみてください。