カートラベルで夢をカタチに:JCTA田嶋伸博会長インタビュー

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レーシングドライバーとして輝かしい経歴を持つレジェンド。「モンスター田嶋」こと田嶋伸博氏は、自らの経験と知識を活かし、タジマモーターコーポレーション代表として現在もモータースポーツの発展に力を注いでいる人物。そのモンスターが「クルマと旅の新しい楽しみ方」を普及・啓蒙する団体を立ち上げ、描いた夢に向かって走り出しました。

今回は、2018年6月に誕生した一般社団法人日本カートラベル推進協会(JCTA)、田嶋伸博会長にJCTAの活動と、ご自身がカートラベルで描く夢について大いに語っていただきました。

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田嶋 伸博(たじま のぶひろ)

一般社団法人日本カートラベル推進協会(JCTA) 会長
1950年石川県出身。18歳でレースデビュー後、国内のラリー、ダートトライアルでの活躍の傍ら、1970年代より日本人選手の草分けとして国際ラリーに精力的に参加。多くの実績を残す。現在は後進の育成を行なうとともに、株式会社タジマモーターコーポレーション 代表取締役会長兼社長/CEO、一般社団法人電気自動車普及協会(APEV)代表理事などの要職を多数兼任している。

まさに絶好のタイミングでJCTAはスタートした

― 協会設立と会長のご就任、おめでとうございます。早速ですが、日本カートラベル推進協会を立ち上げた経緯を教えていただけますか?

【田嶋】1970年代から国際ラリーに参戦するようになり、当時は移動する事務所兼会議室、休憩所兼食堂にもなる多目的に利用できるキャンピングカーは、私にとって身近な存在でした。ただ欧米のように「クルマで日常を過ごす」という感覚は、これまでの日本人にはないものだと思っていました。

ですが最近になって、宿泊施設の不足や車の渋滞を解消するための手段として、キャンピングカーや車中泊が少しずつ話題になってきました。そう感じ始めたころにJCTA設立準備委員会に声をかけられて、クルマで旅をするという考え方にお互いが強く共感しました。私たちは日本におけるカートラベルのニーズを再認識し、時代に合った日本版のカートラベルを普及・啓蒙していくために、JCTAの立ち上げを決めたのです。

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― ご自身と同じ考えを持つ方との出会いで、その思いがかたちになったのですね。協会設立のタイミングとしても、この時期がベストだったのでしょうか?

【田嶋】まさにそうです。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて国をあげてインバウンド対策をしている、宿も足らない。カートラベルのニーズが最も高まる時期であるとともに、キャンピングカー、車中泊仕様車の製造について各自動車メーカー、ビルダーが安心・安全を第一に本気で取り組み始めたという背景もあり、ソフトとハードがマッチングするこれ以上ないタイミングで協会を立ち上げることができました。

カートラベル=キャンピングカーではない

― 長年モータースポーツに関わってきている田嶋会長のコメントには説得力がありますね…。キャンピングカーを中心にお話しいただいていますが、そもそも「カートラベル」とはどのような定義なのでしょうか?

【田嶋】文字通り「クルマを使って旅をする」ということです。だからカートラベルはキャンピングカーの旅だけじゃない。クルマで旅をすることはすべて「カートラベル」です。ペットと遠くまで出かける道の駅を巡って旅をする。こういった目的を達成するための手段のひとつとして、キャンピングカーがあるのです。

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― クルマで旅をすることはすべてカートラベルになる。そう考えると車での外出が楽しくなってきますね。車の種類や手段は関係ない、ということですね。

【田嶋】その通り。普通の乗用車でも車中泊仕様車でも、旅を楽しむことがカートラベルになるのです。もちろん自分が所有する車以外、レンタカーでもカーシェアでもカートラベルができるのです。

カートラベルステーションは「クルマで旅するテーマパーク」

― JCTAがカートラベルを普及・啓蒙していくためのフラッグシップとして、カートラベルのための施設をこれから作っていくと聞きましたが、いったいどんな施設なのでしょうか?

【田嶋】最初にお話ししたように私はレーサー時代、すべてが移動できる環境で日常を過ごしてきました。ですが今の日本には、車で移動してとどまる場所が少ない。トイレ、電気などの設備も乏しい。だから多くの方が車中泊できる場所を探しているのです。JCTAが提唱する「カートラベルステーション」は、車中泊できる場所に訪れる人が楽しめるサービスをプラスした施設のことを言います。

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― 車で仮眠できる、宿泊できるという場所はまだまだ少ないですよね。そういう環境だからなのか、車中泊をしている一部の人たちのマナーの悪さについて問題になっていますよね。

【田嶋】マナーを啓蒙していくことはもちろんのこと、ただ泊まる場所というだけでなく、その場所で楽しむことを目的に宿泊する。カートラベルステーションは、今までにない新しい施設にしていきたいと思っています。アクティビティであったり、観光であったり、さまざまな施設を併設して、そこにいる誰もが1日中楽しめるテーマパーク。それが私の思い描くカートラベルステーションのかたちです。

日本にはクルマを「利用する文化」が根付いていない

― 素晴らしい構想ですね!田嶋会長は訪れた世界の国々で「クルマと人」のかかわりを見て来られたと思いますが、おもに欧米諸国と日本のクルマ文化の違いはどんなところにあると思われますか?

【田嶋】そうですね。日本人は車を所有することがゴールで、それが夢だったんですよね。一方で欧米諸国では車を利用する、便利に使うことを第一に考えられています。所有することにこだわらず、必要な時、楽しみたい時に車を利用する。まさに手段ですね。だから欧米では昔からレンタカーが普及していますし、コネクテッドカーの普及も日本より進んでいます。

― 今でこそ日本もレンタカー、カーシェアが普及していますが、少し前は車を買うより借りる、という概念がありませんでしたね。カートラベルステーションの普及もこれから期待できるということでしょうか?

【田嶋】欧米ではきちんと整備された車中泊施設がたくさんあります。イタリアでは海岸線一帯に複数の車中泊施設があって、テニスコートが付いているなど、それぞれの施設が特徴を出して営業しています。お金を払って利用する価値が十分ありますし、「次はここを利用してみようか」といった楽しみも生まれます。日本にも日本の特徴を活かしたカートラベルステーションをこれから作っていきたいですね。

電力がカートラベルをもっと楽しくする

― 田嶋会長は電気自動車普及協会(APEV)の代表理事も務められていますが、クルマに電力や次世代エネルギーを取り入れていくことで、カートラベルはどのように進化していくとお考えですか?

【田嶋】もうすでに世界は電力なくして成り立たない状態です。あとはどのエネルギーから電力を作り出していくのか、地球規模の温暖化対策を考えていくうえでこれが大切になってきます。MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)において電力は重要な役割を果たしており、私たちもEVラリーの参加などを通じて電気自動車の正しい理解を求めていく活動をしています。電気自動車が「次に買いたいクルマ」となるよう、行政と一緒に取り組んでいます。

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― 電気自動車が普及することで、環境に優しいカートラベルに進化していく。ということでしょうか?

【田嶋】それだけじゃないんです。電気自動車は旅先での電力供給源として活用できる、それが大きなメリットになります。カートラベルステーションで自分のクルマの電力を使っていろいろなことができるようになれば、カートラベルの楽しみも大きく広がります。

カートラジャパン2018は「コト」のショーケース

― お話を聞いているとカートラベルの夢が広がりますね。では最後に9月28日(金)から30日(日)まで幕張メッセで開催される(取材当時)クルマと旅のイベント「カートラジャパン2018」について教えていただけますか?

【田嶋】カートラジャパン2018はクルマで旅する人のための展示会です。来場するお客様に今までにない体験をしていただけるよう準備しています。車両やグッズなどの「モノ」を売るのではなく、夢を売る「コト」のショーケースを用意して、カートラベルの楽しみ方をみなさまにお見せします。ご期待ください!

― タジマモーターコーポレーションで出展もされるそうですね。どのような展示をされるのでしょうか?

【田嶋】アクションカメラ「GoPro」や話題の新型セグウェイを体験できる遊び心満載のブースを予定しています。記念すべき第1回目のカートラジャパンです。弊社だけでなくすべての出展社が力を入れて準備しています。めいっぱいのワクワクを感じていただきたいです。

期待を裏切らない活動を続けていきたい

― 有難うございました。9月のカートラジャパン2018をはじめ、これからJCTAの活動をキャンピングカースタイルでも発信していきたいと思います。今後もよろしくお願いします。

【田嶋】有難うございます。カートラジャパン2018の開催、カートラベルステーションの設置、車中泊のマナー啓蒙など、JCTAの活動を通じてカートラベルという「クルマと旅の新しい楽しみ方」を多くの方に知ってもらえるよう、そして会員企業にとってカートラベルが魅力あるマーケットとなるように。みなさまの期待を裏切らない活動を続けていきたいです。

インタビュー後記

モンスターの異名を持つ方にこういう表現は似つかわしくないのかもしれませんが、田嶋会長は「夢」という言葉をストレートに、少年のように輝く瞳で熱く語る人でした。描いた夢をカタチにする。モンスターの新たな挑戦は、まだ始まったばかり。これからが楽しみです。

カートラジャパン2018招待券プレゼント!
9月28日(金)~9月30日(日)幕張メッセで開催のカートラジャパン2018に抽選でペア10組20名様をご招待します。詳しくはキャンピングカースタイルfacebookページをご覧ください。

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