
マイクロバスをベースに作られたキャンピングカーのバスコン。ベース車両として使われるトヨタのコースターがモデルチェンジされ、キャンピングカーメーカー各社から新しいモデルが発売されています。
バスコンの最高峰といわれるRVランドのランドホームコースターを取材しました。
ランドホームの車内に入り最初に感じたのは、新車の臭いよりも、新築の香り。まさに車内へ足を踏み入れた瞬間からホームを感じます。
目次
高級感にこだわった作りこみ
車内に一歩入ると新築の香り。これはふんだんに使われた木工製品から来ているようです。
高級感にこだわった作りを実証しており、家具の作りこみや間接照明はハイセンスな空間を演出しています。

最近のキャンピングカーユーザーは、アウトドア体験からキャンピングカーへ乗り継ぐ人ばかりでなく、ホテル派からキャンピングカーへ向かう人たちも多く、センスの良いインテリアデザインはかかせません。

モデルチェンジで一段とアップした安全性と居住性
ベース車両コースターのモデルチェンジは実に24年ぶりで、現在のクルマの安全基準に適合した仕様になっています。
スクエアなボディで居住性アップ
以前の丸みを帯びたデザインから、角ばったスクエアなデザインになり、天井部などの空間は広がっています。
もともとスペースには余裕のあるバスコンですが、リビングでくつろぐ空間はさらに増しています。

強じんなボディと走行安全性の向上
ボディには環状骨格を採用。万一の横転時に客室空間を確保します。これによりバスボディ強度の国際基準に適合しています。

走行面ではVSC(車両安定制御システム)とTRC(トラクションコントロール)を装備し、急なハンドル操作や滑りやすい路面での発進・加速時などに車両の安定性を確保しています。
ランドホームのポテンシャル
ランドホームは誕生から20年以上の歴史をもち、その間キャンピングカーとしての性能を高めるためにあらゆる工夫が積み重ねられ、完成度の高いバスコンになっています。
ランドホームの快適性をささえるシステムは、磨きをかけて引き継がれています。
オリジナルのボディ剛性を失わない設計
今回のモデルチェンジで採用された環状骨格は高いボディ剛性と安全性を確保します。反面キャンピングカーの室内レイアウトを設計する上でこの骨格が制約を生みます。
ランドホームでは豊富な製造経験を活かして環状骨格に手を加えることなく、使いやすく快適な室内を生み出しています。
一体成型FRP窓埋めと高断熱加工
生活の場になるキャンピングカーは高い断熱性が求められます。
側面の広い窓を取り払いアクリル製2重ウィンドウを入れ、側面や天井などには十分な断熱加工が施されています。

高品質のトリプルサブバッテリーシステム
100V家電の中でも大きな電流を必要とする電子レンジや、長時間使用する家庭用エアコンを問題なく稼働させるためVARTA Professional AGMを3個搭載しています。
VARTA Professional AGMは欧州キャンピングカーのトップブランドHYMER(ハイマー)で純正採用されています。

独自の温水システム
走行中のラジエターの熱を利用して水を沸かし温水を供給します。停車時も数時間温水は保温され、外部AC電源を使って温水を作り出すことも出来ます。
温水が簡単に使えるシステムは以前からランドホームのユーザーより高い評価を受けています。

いつかはバスコン
この言葉には乗り心地がよく、安定した走りを約束し、広い室内のバスコンへの憧れが詰まっています。
キャンピングカーを何台も乗り継ぐ人たちはこの憧れを持つ人も多く、ランドホームは期待を裏切らないクルマに仕上がっています。

RVランドではドイツの高級キャンピングカーHYMER(ハイマー)を長年取扱い、メンテナンスも行っています。
つねに革新性のある高級キャンピングカーに触れていることは、ランドホームの開発にも生かされ、バスコンの頂点と言われるクルマ作りにつながっているものと思います。

ランドホームコースター諸元
ベース車両:トヨタ コースター 標準ボディー ハイルーフLXエンジン種類:4.0L 4気筒ディーゼルターボ
最高出力:150PS(110kW)/ 2,500rpm
最大トルク:42.8kg-m(420N m)/ 1,400rpm
ミッション:6AT
駆動方式:2WD
全長:6,255mm / 全幅:2,080mm / 全高:2,740mm
最小回転半径:5.5m
乗車定員:10名 / 就寝定員:5名
価格:¥12,636,000~(税込)