
愛知県瀬戸市に本社を構えるレクビィは、今年で42周年を迎えるキャンピングカーづくりのリーディングカンパニー。道の駅瀬戸しなのに隣接したレクビィステーション、神奈川県のレクビィ オスト ベネヴェント、京都府のレクビィ エストの直営3店舗のほか、全国に20か所以上の販売店を持っている。
40年以上バンコンにこだわり続け、機能性、実用性、使い勝手、デザイン性など、あらゆる側面からバンコンの可能性を追求してきた同社。本記事では、独創的なオリジナルバンコンを多数ラインナップする、レクビィの"真摯なモノづくり"にスポットを当て、レクビィ製バンコンのこだわりに迫る。
目次
POINT1 通路が確保されている
主な車種:カントリークラブ、ファイブスターセプト、イゾラ、プラスシリーズ、ソラン、ヴォーノ、MRカランタなど
レクビィ製バンコンの大きな特徴の1つ目は、バンコンでありながら「通路」を確保したモデルが多いことだ。バンコンは室内空間が限られるため、2~3人掛けのマルチアクションシートや常設リアベッドなどで、スペースをぎっしり埋めていく作り方が主流となっている。しかし、そうしたレイアウトだと、フロント~リアの動線を確保できないのが難点……。室内が狭いバンコンで「通路」を確保するのは、ある意味贅沢な空間の使い方となるが、あえてそこにこだわったモデルをラインナップしているのがレクビィらしさと言える。
キャラバンスーパーロングをベースにした「イゾラ」の室内。右手にキッチンと横向きソファ、左手に単座シートを設置して、フロントからリアのマルチルームまで続く通路を確保。バンコンでありながら、キャブコン的なレイアウトを実現した。
ハイエーススーパーロングをベースにした「プラスSL」の室内。エントランス正面にキッチン、リアに二の字ソファを配すことで、バンコンとは思えない圧倒的な開放感を実現。ダイネットテーブルを外せば、フロントからリアのマルチルームまで歩いて移動できる。
ハイエーススーパーロングをベースにした「プラスDD」の室内。エントランス正面にキッチン、右後部に2段ベッド、左後部に単座シートを配置。中央には、フロント~リアまでひと続きの通路が確保されている。
ハイエーススーパーロングをベースにした「カントリークラブ」の室内。前方にL字型キッチン、後方右手に2段ベッド、後方左手に2人用の対面ダイネットを配し、キャブコン的な使い勝手を実現している。キッチン~マルチルームの生活動線も、しっかり確保。
POINT2 個室が完備されている
主な車種:カントリークラブ、ファイブスターセプト、イゾラ、プラスSL、プラスDD、プラスリビン
レクビィ製バンコンの2つ目のポイントは、バンコンでありながら「フリールーム(個室)」を完備したモデルが用意されていることだ。室内空間が限られたバンコンにおいて、個室を備えたモデルは極端に少ない。なかには、センターエリアにキャブコン風のフリールームを装備したモデルもあるが、室内長の都合でどうしてもスペースが狭くなり、ルーフに向かって湾曲したボディ形状で頭上空間が窮屈になってしまう。
レクビィ製バンコンは、個室を最後部に配置することでそれらの課題をクリアし、キャブコンのように「ちゃんと使える」フリールームを実現している。車内に、トイレルームやシャワールーム、カーゴスペースなどに使える個室があるのは、クルマ旅において大きなアドバンテージだ。
「カントリークラブ」「ファイブスターセプト」「イゾラ」の3モデルには、広々としたFRP製の防水ルームが装備されている。左手には、シャワーヘッドと水タンクを組み込んだ洗面ユニットを配置。オプションの温水設備で、シャワールームとしても使用できる。
ハイエーススーパーロングをベースにした「プラスSL」のフリールーム。室内からの出入り口にサッシ折れ戸を採用することで、家のような"個室感"を演出している。トイレルームとしてはもちろん、大型カーゴスペースとしても使用可能。
POINT3 ディテールのこだわり
「ドライバーズアッパーシェルフ」は、ハイルーフモデルの前席上部に装備されている収納棚。純正リアクーラーユニットを移設して、棚の手前にエアコン吹き出し口を設置することで、運転席に座っても違和感のない天井まわりに仕上げた。想像以上に収納力があるので、寝具などのかさばる物もすっきり収納できる。
レクビィ製バンコンは、「断熱」にも徹底してこだわっている。「サーモサウンドシステム」は、ボディ外板と内壁材の間に「制振・吸音材」「遮熱材」「断熱材」を封入した、レクビィ独自の断熱・遮熱吸音システム。複数の異なる素材から成るこのシステムを、天井・壁面・床面に施工することで、室内の快適性を総合的に向上させている。自社施工する内壁を、張るのが難しい合皮に変更したのも最新のトピックだ。
「ソラン」のシートとマットには、「ひっかき」「爪立て」「摩擦」に強い防水・防汚素材が採用されている(他モデルでも選択可能)。見た目からは想像もつかないほど表面強度があり、ペットが爪でひっかいた程度では傷ひとつ付かない。非石油素材で作られているため、仮にペットが噛んだとしても安心だ。水や汚れに強く、掃除やメンテナンスもラクにできるので、ペットユーザーのほか、小さな子供のいるファミリーやアウトドア好きユーザーにもマッチする。
2段ベッドの芯材には、優れた体圧分散性・安定したスプリング特性・抜群の通気性を備えた、3Dファイバースプリング「カルファイバー」を使用。カルファイバーとウレタンの2重構造で、自宅のベッドのような最上級の寝心地を追求した。また、一部のモデルのベッドには、低発砲スチロールとアルミ芯材を用いて、軽量化と剛性を両立させている。
POINT4 自分好みにカスタマイズできる「プラスリビン」
レクビィ直営店のみで販売される「OSE限定モデル」の「プラス リビン」は、今年のジャパンキャンピングカーショーでデビューした新型車。7月の東京キャンピングカーショーでは、2段ベッドの有無を選択できるワイドボディベースも登場し、より幅広いニーズに対応できる体制が整った。
プラスリビンの最大の魅力は、最大270パターンの圧倒的カスタマイズ性! 「マルチルームの有無」「シート形状」「内装色」「2段ベッドの有無(ワイドモデル)」を自分好みにカスタマイズすることができ、セミオーダーメイド感覚で理想の1台を作れる。300Ahリチウムイオンバッテリー標準装備で660万円~という、リーズナブルな価格も魅力的だ。
シート生地・家具扉の柄・フロアの柄は、それぞれ3種類からチョイス可能。好みのカラーを組み合わせて、自分好みのオリジナル空間を作れる。
レイアウトと内装色の組み合わせは、3Dシミュレーターで確認できる。セミオーダーメイド感覚で打ち合わせの過程から楽しめるのが、プラスリビンの大きな魅力のひとつだ。
本記事で取り上げたのは、レクビィのこだわりのほんの一部に過ぎない。レクビィの強みは、「バンコン」の可能性を長年模索し続けてきた真摯な姿勢と、新素材を求めて製品のブラッシュアップに取り組む誠実な物作り。「10年15年使える製品をつくる」をテーマに掲げた同社のキャンピングカーには、決してブレることのないレクビィの「バンコン哲学」が貫かれている。



