愛車と絶景を1枚に収められる、北海道のオススメ撮影スポット

キャンピングカー活用法
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せっかくキャンピングカーで北海道に渡るなら、「壮大な景色だけではなく、そこに愛車のキャンピングカーも絡めて写真を撮りたい」と思うのが人情というもの。しかし、観光地の多くは駐車場と眺望エリアが離れているため、愛車と絶景を同時にファインダーに収めることは難しい。

そこで今回は、「キャンピングカー愛」と「北海道愛」に満ちあふれた人のために、クルマと風景を一緒に撮影できるお勧めの絶景撮影スポットを紹介する。撮影の際は、周囲の観光客や交通の迷惑・妨げにならないように、くれぐれも注意すること。

メルヘンの丘

メルヘンの丘

国道39号沿いにある「メルヘンの丘」(網走郡大空町)は、網走エリア屈指のフォトポイント。黒澤明監督の映画「夢」の撮影地としても知られ、四季折々で移り変わる北海道らしい風景を求めて、道内外から多くの写真愛好家が集まる。ジャガイモや小麦、豆、ビートなどの広大な畑と大きな青空が織りなす風景は、まさに北海道ならでは。

美しい田園風景を一望できる眺望エリアにはビューポイントパーキングが設けられており、愛車を絡めて記念撮影をするには絶好のスポット。「道の駅メルヘンの丘めまんべつ」からすぐの場所にあるので、道の駅での休憩や買い物と併せてぜひ立ち寄りたい。

宗谷丘陵

宗谷丘陵

日本最北端「宗谷岬」の南側に広がる日本最北の丘陵地帯「宗谷丘陵」(稚内市大岬)は、北海道遺産にも指定されている絶景スポット。どこまでも続く広大な丘陵に大きな風車が立ち並ぶ光景は、北海道でしか味わえないスケール感に満ちあふれており、放牧期になると3000頭の牛が草を食むのどかな風景にも出会える。

丘陵地帯を貫く一本道「道道889号線」は、360°の大パノラマを楽しめる爽快なドライブルート。記念撮影に最適な駐車帯も点在しており、どこから撮っても絵になる「最高の風景」をファインダーの中に収めることができる。

サロベツ原野

サロベツ原野

思わず息をのむ雄大な景色を堪能できるのが、北海道の魅力。中でも、もっともスケールの大きな絶景を味わえるスポットが、道北エリアの「サロベツ原野」だ。広大な原野を横断する444号線や972号線は、ただ走っているだけでもワクワクする最高のドライブルートであると同時に、最高のフォトポイントでもある。

どこまでもまっすぐに伸びた1本道、頭上に大きく広がる真っ青な空、はるか彼方の地平線まで続く人工物のない原野……。日本離れした壮大な風景が広がる「サロベツ原野」をバックに、ぜひ「ここでしか撮れない1枚」を撮影しよう。

天塩の風車群

天塩の風車群

道北エリアの代表的な撮影ポイントとして知られるのが、天塩郡幌延町にある「オトンルイ風力発電所」の風車群だ。道道106号線を北上して天塩川を越えると、右手に巨大風車がズラリと並んだ壮大な景色が見えてくる。地平線に向かって伸びた直線道路に沿って、28基の巨大風車が3.1kmに渡って並ぶ光景は、まさに圧巻。サロベツ原野のすぐそばに位置しているので、サロベツ観光に併せてぜひ立ち寄りたいスポットだ。

撮影の際は、風車群の近くにある「サロベツ原野駐車公園」(天塩郡幌延町浜里)を利用するのがお勧め。ここにクルマを止めれば、大迫力の巨大風車群をバックに愛車の写真を撮影することができる。天気の良い日は、日本海に浮かぶ利尻富士の姿を眺められるので、条件がよければぜひそちらも写真に収めておきたい。

北防波堤ドーム

北防波堤ドーム

北海道遺産に指定された「北防波堤ドーム」(稚内市開運1)は、“日本最北の市”稚内市にある全長427mの大型防波堤。観光客が大勢訪れる稚内エリアのシンボル的存在であると同時に、現在も稚内港の防波堤として重要な役割を果たしている。

「北防波堤ドーム」の最大の特徴は、世界でも珍しい半アーチ形のドーム形状と、円柱70本を配した柱廊風の重厚なデザイン。防波堤の前にクルマを止めてシャッターを切れば、知らない人が見たら「これどこ?」と驚くような、印象的な写真を撮影できる。

ジェットコースターの道

ジェットコースターの道

「ジェットコースターの路」(上富良野町西11線)は、丘のうねりに沿って急激なアップダウンを繰り返す約4kmの直線道路。急な上り坂と下り坂が連続する道路を走ると、その名の通りジェットコースターに乗っているような気分を味わえる。富良野エリアの観光スポットとして人気が高く、直線道路をバックに愛車の撮影をする観光客も多い。

背景に広がりを持たせたいなら広角レンズ、背景や道を手前に引き寄せて直線道路と風景を際立たせたいなら望遠レンズを使用するのが、撮影のポイントだ。

パノラマロード江花

パノラマロード江花

「かみふらの八景」のひとつ「パノラマロード江花」(上富良野町道北21号)は、富良野岳に向かってまっすぐに伸びた約5kmの下り坂。同じ上富良野町にある「ジェットコースターの路」と雰囲気は似ているが、こちらの方がよりマイナーな穴場スポットのため観光客が少なく、落ち着いて撮影できるのが魅力だ。

丘の上にクルマを止めて、富良野盆地を一直線に貫く直線道路と雄大な十勝岳連峰をバックにシャッターを切れば、富良野らしい開放感にあふれた絶景を愛車と共に写真に収めることができる。

フェリー

フェリー

「北海道らしさ」を演出したいなら、愛車とフェリーを絡めて撮影するのもお勧めだ。これまでの記事でも繰り返し書いてきたとおり、キャンピングカーで北海道を旅するにはフェリーの乗船が必須となる。フェリーは、北海道キャンピングカー旅の象徴とも言える存在。だからこそ、北海道の思い出の1枚として、愛車とフェリーのツーショット写真をぜひ撮っておきたい。

撮影は、フェリーの乗船前や降船後の空き時間を使って行う。フェリーターミナルにクルマを止め、フェリーをバックにシャッターを切ればOKだ。「キャンピングカー」と「フェリー」という2つの要素を同時に収めることで、北海道の旅を象徴する1枚になるだろう。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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