RVトラスト キャンピングカーメーカーインタビュー

メーカー・販売店インタビュー

ファーストカスタムとRVウェスタンの事業を引き継いで2015年に誕生したRVトラストに訪問しました。ラグジュアリーを追求した主力の車両ラインナップはそのまま現在も展開しています。
今回は福岡販売本部営業部の音辻課長に営業開始から現在までと、新たな市場を見据えた今後の展開についてお話をうかがいました。

RVトラスト営業課長 音辻氏
RVトラスト営業課長 音辻氏

母体は駐車場事業、不動産事業などを営むトラストホールディングス

2015年に秋田県のファーストカスタムと福岡県のRVウェスタンの事業を引き継いでRVトラストができたわけですが、そもそもRV事業に進出することになったきっかけは何だったのでしょうか?

【音辻】もともと駐車場事業をおこなっていましたので、クルマに関する関連事業に発展する要素はもっていました。親会社のトラストホールディングスは駐車場以外に不動産、警備、医療部門など多岐にわたっているので、RV事業も新規事業とひとつとしてスタートしたのだと思います。

クルマのラインアップはどういったコンセプトで決められたのでしょうか?

【音辻】とにかくお客様に楽しんでもらいたい。楽しく遠くに行けるクルマを提供したいと思って販売、およびレンタル(CANTALというレンタルショップ)を行なっています。クルマは家(住宅)の次に憧れる人生の夢だと思います。その2つの夢が合体しているのがまさにキャンピングカーであり「お客様の夢をかなえるお手伝いができるクルマ選び」という視点で車両をご用意しています。だからこそ仕事にやりがいを感じています。

まずキャブコンのボレロですが、どのような特徴があるのでしょうか?

【音辻】できる限り質を高めた内装、機能美にこだわりを持っています。オプション装備はご用意しているのですが、標準装備のままでも十分ご満足いただける装備になっています。電動のステップやドアロック、車内の電源管理も液晶パネルで行なっています。

ラグジュアリーキャブコン ボレロV.MAX
ラグジュアリーキャブコン ボレロV.MAX
装備が充実しているボレロ車内
装備が充実しているボレロ車内

次にバンコンのジョインですが、こちらはどのような特徴がありますか?

【音辻】バンコンでも居住性を最大限に高めた作りになっています。上下左右に位置が調節できるテーブルや、物入れにしたりトイレなどが設置できるフリースペースがあって自由度があるクルマです。

ジョイン
ジョイン
室内空間を工夫して広さを確保
室内空間を工夫して広さを確保

バンコンからキャブコンにシフトするシニア層

購入される方はどんな方が多いのでしょうか?

【音辻】年齢的には60~65歳を過ぎた方が多いですね。また40代くらいのファミリーでお子さまが小さい時にキャンピングカーを体験させてあげたいという方も多くなってきましたね。

では前者がバンコンメイン、後者がキャブコンといった感じでしょうか?

【音辻】そうですね。ただ60~65歳の方の中にはすでにバンコンを体験されていて「そろそろ乗り換えようか。」とキャブコンに買い替えをされる方もいらっしゃいます。

65歳でキャブコンへの買い替えはすごいですね。ところで修理などのアフターはどこで対応しているのですか?秋田の工場でしょうか。

【音辻】基本的にこちら(福岡)でできることは修理だけでなく、オプションの架装などすべて対応しています。また全国のJRVA(日本RV協会)加盟店でも対応可能です。秋田の工場は生産に軸を置いていて、ご注文いただいてからできる限り早い納期でお客様のもとへお届けできるよう生産体制の強化に力を入れています。

福岡の修理工場
福岡の修理工場
秋田県横手市の生産工場
秋田県横手市の生産工場

新たに車中泊仕様車をリリース

ホームページに掲載されているポップアップルーフの2車種は新しいオリジナルキャンピングカーですか?

【音辻】こちらは普通車登録の車中泊仕様車です。2015年にホンダのステップワゴンをベースにしたアレストを、2016年には日産のNV200ベースのアミュゼをリリースしました。週末は家族で車中泊車として活用して、平日は普通車と同じように買い物など街乗りに使っていただけるところがセールスポイントです。

電動POP UPは便利ですね。価格も抑えられていますし。車中泊仕様車の展開はキャンピングカービルダーの中でも珍しいのではないでしょうか。

【音辻】そうですかね。最初にお話したように「楽しく遠くに行けるクルマ」というコンセプトから言っても車中泊仕様車は当社でお薦めしたい商品ですし、今後ニーズが大きくなっていく分野だと思っています。

アレスト
アレスト
アミュゼ
アミュゼ

販売拠点を増やして認知度をあげたい

RVトラストの今後の展開として、どんなことをやっていく予定ですか?新しいキャンピングカーを開発するとか?

【音辻】キャンピングカー事業を始めて2年足らずですが、まずは販売拠点を増やしてキャンピングカーの認知度を上げていきたいですね。現在の店舗は比較的交通量の多い通り沿いにあるので展示車両が目を引いて来店してくださるお客様も多いです。
レンタル事業の「キャンタル」の宣伝で利用しているフルラッピングしたロイヤル-Jもインパクトが大きいです。キャンピングカーショーへの出店も含め、積極的に宣伝することでキャンピングカー購入の敷居を下げていきたいですね。

フルラッピングしたロイヤル-J
フルラッピングしたロイヤル-J

店舗で見てレンタルで使ってもらうことで顧客ニーズが見えてくる

レンタル事業との相乗効果はありますか?

【音辻】レンタルショップ「キャンタル」を併設することで、まず一度キャンピングカーを体験してもらえるのは販売にとってプラスになっていますね。実際に走って宿泊してもらうとお客様それぞれに合った使い方や装備のニーズが見えてきます。
その声に耳を傾けていくことが自社商品の仕様や機能、オプションの設定などを検討する重要なデータの蓄積につながっています。

最後にキャンピングカーの購入、レンタルを検討している方へひとことお願いします。

【音辻】RVトラストでは、レンタル車両と販売車両の両方を見ていただくことができます。また広い店内にはお子様用のキッズスペースもございます。ぜひ一度キャンピングカーを見に、そしてレンタルにお越しください。スタッフ一同心よりお待ちしております。

どうもありがとうございました。

広々とした店内
広々とした店内

インタビュー後記・・・これからの成長市場を狙うRVトラスト

設立3年目のRVトラストですが、店舗の活気、レンタル事業や販促物への力の入り方を見る限り、まだまだこれからもっと伸びていく可能性を感じました。車体価格が決して安いとは言えないボレロ(約1,200万円)ですが、キャンピングカーショーでは会場を見て回ってきたお客様が「やっぱりこれだね。」といって購入を決めてくれるそうです。
過去から受け継いだものを未来へつなぐ。そんな勢いを感じさせてくれます。今はまだオープンにできない施策があるようですが、これからが楽しみです!

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